銀幕大帝α

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この子は邪悪

2023年03月06日 16時54分14秒 | 邦画サスペンス

2022年

日本

100分

サスペンス/ミステリー

PG12

劇場公開(2022/09/01)

監督:
片岡翔

脚本:
片岡翔

主題歌:
ゲスの極み乙女。『悪夢のおまけ』

出演:
南沙良・・・窪花
大西流星・・・四井純
桜井ユキ・・・窪繭子

玉木宏・・・窪司朗

<ストーリー>

かつて一家で交通事故に遭い、心に深い傷を負った少女を主人公に、植物状態だった母が奇跡的に復活し我が家に戻ってきたことがきっかけとなり、家族の歯車が少しずつ狂い始めるさまをミステリアスかつ不穏なタッチで綴る。

ありえない

―感想―

片岡翔監督って、少しだけ過去に交流のあったブロガーさんの弟さんだっけ?

彼が脚本だけで参加した作品は数本見た事があるけれど、監督作品は初ですね。

一言で表すならば、家族の再建に異常な執念を抱いた父親をミステリアスタッチで描いた映画、かな。

催眠術怖え、洗脳怖え、とも思える内容で、静かに準備を進める父親=玉木宏の家族を愛する、大切に思うが故に非道な行動へと走り続ける姿勢が恐ろしくもあり切なくもあり。

キーとなるのは、「魂を入れ替える」という行為。

本当にこんなのが出来たらヤバイでしょ(笑)、まあ不可能が可能になるのが映画ですから、面白ければ別にええんですよ。

しかし移す対象がうさちゃん🐇てのが又なんとも・・・。

自分の家族の問題に無断でずかずかと入り込んできた赤の他人の純くんも、あんなことになってしまったし、どうせ死ぬなら純くんだけでも元に戻してやって欲しかったなあ。

その他の人?ああそいつらはどうでもいい、我が子が虐待する人間は世の中に必要ないんで。

映画的には不穏な空気がずっと続いて不気味さや気味の悪さを味わえて楽しめたのだけれど、結局「そのまま」の形で終えちゃったのが俺としてはモヤモヤするものがあった。

で、「この子は邪悪」て誰の事を指してるねん、親父を「子」に当てはめるには無理があるし、主人公である長女に非の打ち所がないし・・・?と考えてたらラストカットでポンッと手で手のひらを打たされた。

これは流石に予測は出来んわ、タイトルの伏線回収は秀逸でしたね~。

今作の可愛い女優図鑑

長女・花を演じた南沙良ちゃん。

美形やね。

役としては優しさや長女としての頼もしさもあり、作品の雰囲気にも合っていて玉木宏同等の存在感を示しておりました。

評価:★★★☆

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