銀幕大帝α

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インビテーション

2017年08月27日 14時08分28秒 | 洋画サスペンス
THE INVITATION
2015年
アメリカ
100分
サスペンス
劇場公開(2017/01/28)



監督:
カリン・クサマ
『ジェニファーズ・ボディ』
出演:
ローガン・マーシャル=グリーンウィル
タミー・ブランチャードイーデン
ミキール・ハースマンデヴィッド



<ストーリー>
ある事故が原因で心に傷を負ったウィルとイーデンは立ち直れないまま別れてしまい、彼女は消息不明になる。2年後、突然ウィルの下にイーデンからディナーの招待状が届き…。

-感想-

玄関の鍵を閉める家主。
突然愛を語り出す元嫁。
服役していた事を暴露するハゲ。
下品なゲームで盛り上がる客人達。
一向に姿を見せない招待客の一人。
そもそも、下半身丸出しの女がドアの前で突っ立っている時点からして、この集まり何かがおかしい。


本能的なのか危険能力を到着早々から発動させる主人公。
自分と恋人以外の人間に対しては油断を許さない、常に疑心暗鬼させているて所に私も同様の不安感を齎してくれる。
何時何かが起こっても変ではない不穏な空気が終始流れているのでジッと見入ってしまう不気味さがありました。

主人公の予感している通りの事が突然始まるのか。
それとも単に思い過ごしなのか神経を尖らせ過ぎて勘違いを引き起こしているのか。

現に姿を見せない招待客の一人が招待された時間帯にきちんとこの家に着いてたと携帯電話の留守電にメッセージが残っていた事で、主人公の家主に対しての不満が爆発し怒り任せで「本当はもう来ているんだろ?何処にいるんだ!」と問い詰めだす。
ここで、何かしらの変化が訪れるのかと、固唾を呑んで見守ってしまったが、そこに例の姿を見せなかった招待客が「ごめんごめん、急な仕事が入って遅れちゃったよ」と現れたものだから、あれ?もしかして主人公の考えが間違っているのか?と一旦雲行き怪しかった空気がリセットされるのは演出的に上手い。

ここを分岐点として、どちらの言い分が正しいのか、私としては「信用」を見失うのだが、しかし!!

全員が家主が注いだワイングラスを持ったシーンで、事態が主人公の不安的中とばかりに急変。
全てを計画していた人間も豹変。
静かに時を流していた屋内は地獄絵図と化す。

「彼は過去にきちんと向き合えている?」

この元嫁が口にした言葉の意味がとても大きい。
向き合えた主人公と、そうでない元嫁。

訳の分からないビデオを見せられた時点で薄々と気付いてたが、どうやらカルト宗教に元嫁はのめり込んでしまい、集団自殺を試みていたという驚愕の事実が判明するのだった。
が、これだけで映画は終わらず、主人公と恋人が庭に出て周りの状況に視線を向けた時、もっと恐ろしい事が各家々で実行中という、とんでもない惨劇を目の当たりにし、カルト宗教が齎す洗脳が如何に怖いものなのか、そんな嫌な余韻を強く残していくのでした。

展開を密室系に絞っている為もあってか、見逃しちゃいけない場面があるはずと必然的に状況全てを食い入る様に見せられてしまう作りの巧さがある。
それプラス、前述した誰を「信用」出来るのか、その部分に隠されたミステリアスさが有り、一体どう話が転んでいくのかと余所見する時も与えない。

一見普通の様に思えるが、注意深く観察すると違和感を抱くキャラクター達。
彼等の言動一つ一つも然り、安全性を保っていない画の動かし方に決して心落ち着かせない演出面の工夫の高さを感じる作品。

中盤、気分を害して家を出た女性・・・多分殺されたんだろうなあ。

評価:★★★☆
17/08/27DVD鑑賞(準新作)
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メーカー:アット エンタテインメント

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