銀幕大帝α

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コロンビアーナ

2013年02月03日 14時16分54秒 | 洋画アクション
悲しき暗殺者、カトレア。

彼女の生きる意味――それはただ、復讐を果たすこと。


-感想-

一言で言うなら『ニキータ』の劣化版。
脚本・演出・展開、全てにおいて雑。
ろくに下調べもしていないのに悠々と標的の懐までに到達出来るってのが笑える。
巨大水槽の“そこ”に蓋があるのを前から知っていたとは到底思えず、いかにも“そこ”にある事が想定済み(あって当たり前)みたいな適当な描写。
御都合主義も良いところ。
そう思わせない為にも事前に計画している描写も取り入れるべき。

『ニキータ』が良かったのは、ヒロインの行き当たりばったりで過酷な試練が続々と待ち構えている中での脱出及び暗殺成功があったからこそで、本作のヒロインは有り得ない程の無双。
危険に全く晒されないばかりか、彼女が動くと全てが難なく成功という馬鹿らしい話の運びように途中から白けてしまった。
合間に男女のイチャイチャとか1度でいいのに何度も放り込んでくるのでテンポを悪くしてしまっているし、そもそもヒロインそのものに魅力薄。

自分勝手な言動にもイラつくばかりで

「大切な家族を奪われた」

と言われた時には、お前のせいだろ!と鼻で笑ってしまった。

親の敵であるボスを誘き寄せる為にあそこまで回りくどい事をしておきながら、最後は自分の手で始末するのではなく、犬にやらせるって。
それでいいのか、それでアンタは満足なんか、と言いたい。
どうにもスカッとしない復讐の仕方だ。

おじさんが白昼堂々と銃をぶっ放し、目撃者も大勢いたにも関わらず何事も無かったかのように(パトカーは走り回っている)その場から立ち去るシーンも、どんだけ自由な国なんだよと苦笑いが生まれてしまった。

『レオン』のその後を描きたくてベッソンが脚本に着手した様だが、マチルダへの想いが強いだけでストーリーそのものは適当というか大雑把。
正にベッソン善がりの‘マチルダに捧ぐ’な作品だった。

オープニングの逃走劇と終盤10分間の襲撃戦は面白い。
それは認める。

評価:★★☆
13/02/02DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-02-02
メーカー:日活

COLOMBIANA
2011年
アメリカ/フランス
108分
アクション
PG12
劇場公開(2012/09/01)



監督:オリヴィエ・メガトン『トランスポーター3 アンリミテッド』
製作:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
出演:
ゾーイ・サルダナ『ルーザーズ』・・・カトレア
ジョルディ・モリャ『BUNRAKU』・・・マルコ
レニー・ジェームズ『スリーデイズ』・・・ロス
アマンドラ・ステンバーグ『ハンガー・ゲーム』 ・・・カトレア(9歳)
マイケル・ヴァルタン『マンイーター』・・・ダニー・デラネイ
クリフ・カーティス『エアベンダー』・・・エミリオ・レストレポ

<ストーリー>
マフィアの幹部を父に持つ9歳の少女・カトレアは目の前で家族を惨殺される。復讐を心に誓って成長した彼女は15年後、凄腕の殺し屋になっていた。


オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (12)
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