太陰暦による中秋の名月は10月1日でした。国立天文台によると、天文学的な満月は10月2日午前6時5分であって、この時に地球から見て月が太陽の正反対の方位にあります。従って天文学的な満月は10月2日ということになり、中秋の名月とは1日ずれます。このように中秋の名月が満月でないことは時々あるそうです。詳しくは国立天文台の「名月が満月とは限らない」をどうぞ。
せっかく三脚を持ち出したので拡大してみるとこんな感じ。真ん中からやや左上の、一番目立つ白いクレーターがコペルニクスでしょう。
倍率を上げてやや暗くすると、左下にあるクレーター、ティコ・ブラーエがはっきり見えてきます。コペルニクスとティコ・ブラーエの間にある暗い部分が雲の海。コペルニクスもティコ・ブラーエも初期の天文学者です。
P900の最大倍率。コペルニクスの10時方向にある小さなクレーターがケプラー。コペルニクスの右上にある暗い部分が雨の海、ケプラーの左側が嵐の大洋だそうです。
ティコ・ブラーエの周りは陸地ばかりで海がありません。この倍率だと、元々天体撮影を想定していない旅行用三脚であるUT-53のガタつきが気になります。一般撮影用の雲台では、今回のように明るい月を撮影するのが限界のようです。