手作りバリコンを内蔵した同調ダイヤルです。シールは息子に貼らせました。
ゲルマニウムダイオードの鉄板、と言うか唯一生き残った貴重なゲルマニウムダイオード、1N60です。今となってはゲルマニウムラジオの自作用として購入されるだけでしょうか。
このキットでは鉱石でも検波できるように、金属カップを装備しています。ダイオードも専用のパックに入れてこのカップに接触させる仕組みです。
導線の末端をサンドペーパーで処理しています。
こうして処理した同調コイルとバリコンを結線します。なぜ裸なのかわかりませんが。将来、静電気に弱いCMOSなどを扱う時はこの格好がいいでしょうね。
バリコンをねじで固定しています。何事も一生懸命なのは見ていて気持ちがいいです。
さあ、完成しましたよ。
自作のラジオがなかなか気に入ったようです。こんな簡単な仕組みで音が聞こえるのには感動しますね。
いざ使ってみると、ラジオの同調がいかに不安定なものかよくわかるはずです。簡易バリコンは少し触るだけで周波数がずれるし、コイルの方向や位置でも音の大きさが変わり、何も触らなくても温度変化などで同調がずれるのは当たり前。補正回路が未発達だった昔は、テレビでもあれこれいじってやっと見ていたものです。