科学館の帰りに立ち寄った栄の日産ギャラリーです。超小型車の「ニューモビリティコンセプト」が展示してありました。前後2人乗りですが、平均的な成人男子より小さい極楽息子(大)が前に乗った状態で、後席は非常に狭くなります。普段は荷物置き場として、人間が乗れないことはないワンマイルシートと考えるべきでしょう。
国土交通省がこの車種を横浜市内で一般家庭に貸し出して、普及の可能性などを調査しているらしいです。一家に一台の乗用車としてはEVの航続距離の短さが難点であり、日産リーフもメーカーが期待するほど売れていません。長距離移動を切り捨てて超小型車にする考え方もわからなくはないんですが、今時エアコンなしのクルマで子供の送迎なんかできますか?
こちらは日本におけるモータースポーツの黎明期である1960年代に、その最高峰である日本グランプリに向けて日産が製作したレーシングカー、R381です。プリンスを引き継いだR380で実績を残したものの、ライバルのトヨタがヤマハ製新型エンジンを搭載した新型トヨタ7を参戦させたのに対抗して、GM製の大型エンジンを急遽調達したもの。レースに勝つには勝ったのですが、「技術の日産」の自負はどこにありや、という汚点にもなりました。
R381の技術的な特徴はリアエンドに高く配置された可変ウィングでした。かなりの効果があったようですがグランプリ後に禁止され、後期型では控え目なリアスポイラーになります。この展示車両は後期型ですね。