いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

アコードPHEV

2013年01月22日 | 自動車
 発表によれば、新型アコードのプラグインハイブリッド車が、全米で一番燃費のいいセダンになったそうです。

 大手メーカーのプラグインハイブリッドではトヨタのプリウスPHVが先行し、三菱がアウトランダーPHEVでこれを追っていました。プリウスPHVが控え目に4.4kWhの電池を搭載し、電気だけの航続距離を24-26kmとしたのに対して、アウトランダーPHEVではこれを12kWhと大幅に増やし、電池だけで60kmも走れるようになりました。こうなると都会で一戸建てに住むドライバーにとってはほとんど電気走行だけで間に合うと予想されます。

 トヨタも航続距離26kmは近距離の移動ならほぼEV走行で間に合うとしていますが、JC08モードのテスト値は理想的な条件なので、実際の公道で流れに乗って走り、暖房などを使った場合にはもっと短くなります。EV走行だけでカバーできるのは自宅から片道10km以内と見ておくべきでしょう。もちろん、電気がなくなったら通常のハイブリッド乗用車になるだけなので、リーフのように動けなくなるわけではありません。いざとなればガソリンで走れるのは大きな安心感があります。

 これに対抗するアコードPHEVの航続距離は10-15マイルとありますので、16kmから24kmと、プリウスPHVに対して特に長いわけではありません。電池の容量は6.7kWhなので、プリウスより大きく重量があることを考えればほぼ同等でしょう。燃費効率ははっきり書いてありませんが、100mpgつまりガソリン1ガロンで100マイルをかなり超えるとあります。これは日本のkm/Lに換算すると42.5km/Lぐらいで、数字だけ見るとプリウスPHVの61km/LやアウトランダーPHEVの67km/Lを大きく下回ります。ただしアメリカと日本のテスト条件はかなり違います。

 今のところ日本で売る気があまりないので、日本向けの数字を用意していないのでしょうね。北米仕様のアコードは大きさで言えばレクサスGS級の大型セダンであり、日本ではインスパイアの名前で販売していたこともありますが販売が振るわないクラスです。特に社用車などの販路がないホンダは苦戦していて、北米市場で余ったら日本にも少し回すぐらいの感覚だと思います。アトキンソンサイクルの4気筒を新開発するなど意欲作ですが、このままで日本に入ることはないでしょう。やはりオデッセイの後継と言われる新ミニバンが本命と思われます。
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