いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

古代アンデス文明展(その3)

2018年10月31日 | 極楽日記(日帰り)

 地上絵で有名なナスカ文化。水に困っていた部族だったので、あの地上絵も雨乞いのために描かれたみたいです。

 これは蜘蛛かな。地上絵にもこんな絵柄がありましたね。

 生贄の儀式とか武器とかの後に、生活感のある農具が出てくるとほっとします。

 こういう図柄も地上絵にありました。人間の顔はくっきりと力強く、ねぶたの絵を連想します。

 精密な石組みで知られるティワナク文化。

 金細工でも優れていたようです。農耕どころか森林もほとんどない海抜3,800mの高地で、なぜ豊かな集落が維持できたのかは謎だそうです。

 ワリはティワナクの近所にあった、やはり高地に栄えた文化。政治体制の進歩が大きく、帝国としてまとまりを見た初のアンデス文明で、後のインカ帝国に多大な影響を与えたとのことです。

 飽きてきたのでシカン、チャンカイを割愛して最後のインカ文明まで飛びます。最大、最後の帝国にもかかわらず、騎馬との戦いにとまどったのか、スペインの侵略者にあっさり征服されてしまいます。

 今回の展示ではインカ時代の遺物は少なく、見どころはチャビン、モチェ、ティワナクなどの前インカ文明でした。断片的で大雑把だったアンデス文明の概観がつかめて、良い展示だったと思います。

 インカ時代の壺。この後の展示室はミイラや頭蓋骨などが並んでおり、撮影が禁止されていました。見たい人はぜひ名古屋市博物館へ。

 カフェでも特別展に合わせた企画をやっていました。
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