いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

16歳つづき

2017年02月07日 | 極楽日記

 週末に誕生日祝いの続きをやりました。16歳ともなると、本人の漠然とした希望と、世の中から要求されるもののギャップがあり、自分自身の中でも「あるべき自分」と「現実の自分」あるいは「もっと楽でもいいと思う自分」の葛藤があり、選ぶべき情報あるいは沿うべき人と捨てるべき情報あるいは遠ざけるべき人が錯綜しており、つまり人並みに青春の悩みがあるわけですけど、ここで楽をしてしまうと多分大人にはなれないです。

 なぜかと思うに、志のある若者ほど、この世で自分が為したことが何もないことに不安を感じるはずだから。誰だって世の中のために、あるいは愛する人のために役に立ちたいと思うでしょう。しかしその方法がわからない。武士の子が武士になり、百姓の子が百姓になり、お家のために努力すれば悔いがなかった時代とは違います。社会が複雑になるにつれ、自由度が高まるにつれ、何をしたらいいかという悩みも簡単ではなくなります。私の拙い回想から言えば、人間「若いから何でもできる」とか「明日から本気出す」とか考えてるうちは駄目で、「この道しかない」という状況になれば真価が発揮できるものでしょう。そのためには幾つか失敗も必要なはずで、失敗しても取り返せるうちにしっかり悩んで成長して欲しいものです。
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