帰宅したら極楽息子(小)が蓄音機を完成させていました。ロウ管じゃなくロウソク、ぜんまいじゃなく電池駆動のモーターを使うところがオリジナルと大きく違います。
本体が小ぶりなわりにホーンの大きさが目立ちます。電気的な信号増幅ができないため、このホーンが録音、再生の両方で活躍します。機械式蓄音機の時代には、このホーンに向かって大声で入力しないとうまく録音できなかったそうで、スタンプで大量生産できるようになった平板レコードの音源としてもてはやされたのが声量のある歌手でした。20世紀初頭に活躍した伝説のテノール、エンリコ・カルーソーはとにかく声量のある人で、レコードの普及と共に世界的な人気を得て、名録音を残したそうです。
今の若い人はレコード針も見たことがないでしょうが、この蓄音機では音声の振動をそのまま針でロウソクに刻み込みます。