いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

花火をS520で撮ると

2008年09月24日 | 比べてみよう

 サクラ色のS520で花火を撮ってみました。条件は敬老の日花火大会とほぼ同じです。花火の下の部分はくっきり写っているように見えますが、息子の顔は描写がかなり甘いですね。CCDが小型で広角側なので焦点深度は深いはずですが、原因は何なんでしょう。

 露出はオートなのでカメラにお任せですが、相変わらずソフトフォーカスみたいな印象です。花火の火が短く写っていることから、かなり速いシャッタースピードになっていることがわかります。従って自動的に感度アップされているはず。フィルムカメラで言うなら増感処理したのと同じなので、やや粗い画素が足りないような写真になります。フォーカスが悪いように見えるのは、見掛けの感度を上げた上でノイズ処理をしているからじゃないでしょうか。

 これもシャッタースピードは同等に見えます。スローシャッターで花火をそれらしく見せて、動きはフラッシュで止めればいいのですが、標準モードではそういう設定になっていないようです。フラッシュの切り替えでスローシンクロモードというのがあるので、それが適合しそうです。この辺は予備知識がないと難しいところで、このクラスのカメラといえどもお任せで性能を引き出せるわけではありません。

 前回の花火体験で味を占めたみたいで、「やるー、やるー」と出てきました。

 これも写真の傾向は同じです。標準設定では前回のDSC-L1の方が花火らしく、しかも人物もくっきり写っています。画素の数(DSC-L1は410万、S520は800万)だけで画質は決まらないという実例ですね。S520は最高でISO2000まで感度が上がることになっていますが、恐らくそれに近い感度が選択されていたのでしょう。受光面積に余裕のない小型CCDでは感度を上げると盛大にノイズが増えるため、取り繕うためにカメラ内部の画像処理で強力なノイズ消しを行い、結果としてぼんやり、のっぺりした写真になりがちなのはどのデジカメでも言われている通則です。夜の撮影が多いなら、携帯性はやや落ちますがFinePix F100fdのようなCCDサイズの大きなカメラがお奨めです。

 今度は兄弟で同時に点火です。トリミングしたので目立ちませんが、極楽妻の背中にでかい蛍、じゃなくて小さな虫か埃です。限界まで小型化したコンパクトカメラのフラッシュは光軸がカメラのレンズに近く、また発光面積が極めて狭いので、点光源に近いきつい光になります。だからフラッシュに近接したところに光を反射するものがあると、極端に高い輝度で写ってしまうことがあるのですね。この点だけではないですが、外付けフラッシュが使えるカメラでは良好な仕上がりが期待できます。

 最後は極楽息子(小)が花火に入れ込んでしまって大変でした。
コメント
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