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飴山實を読む(26)

■旧暦7月3日、水曜日、敗戦忌

アジア諸国への加害責任に「深い反省」と犠牲者への「哀悼の意」だとか。これほど白々しい戦没者追悼式の式辞はいまだだかつてなかったんじゃないか。マザコン安倍晋三の言葉の軽さと自己欺瞞ぶりにはうんざりする。週一度官邸から自宅に戻ってママの意見を聴かないと何もできないんだから、精神的な自立度は小学校一年生以下である。「三丁目の夕日」に出てくる小学生の一平君の方がまだ大人だ。ママの「あなたは悪くないのよ。辞めなくていいのよ」の一言だけに必死にすがりついて居直る一国の首相の姿は、哀れというより社会的悪であり、愚劣というより狂人に近い。アメリカの操り人形だと思っていたけど、もっとずーーーと程度が低くて、母親の操り晋ちゃん人形だったとはね! 大笑い。はよ辞めんかい。マザコン野郎が。




萩若葉して端渓のかわきゆく
   『次の花』

■萩の若葉というのは、実はあまり記憶がない。萩と言えば、京都御所にあった紅白の繊細な花としだれた枝を思い出す。歳時記によれば、萩の若葉は他の木々の若葉よりやわらかであって、萌え始めたころには葉が二つに折れているという。いつか、向島百花園で確認してみたい。そういうやわらかくも悩ましい新緑と端渓硯の水が次第に乾いていく様子は、乾いていくごとに、その水が若葉に滴って萌えるようで惹かれた。
 

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