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一日一句(3047)






六本木高きに秋のショーウィンドー






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往還日誌(82)







■8月30日、水曜日。

きのうの深夜対応が堪えてよく眠れていないまま仕事に突入。珈琲や緑茶を飲んで眠気を抑える。

朝、早く目が覚めてしまい、書きかけの詩に手を入れる。仕事が終わってから、再び手を入れて、凡そ完成させる。これで、京都で残された仕事3つのうち1つはほぼ片付いた。

七月堂より今朝、再校が届く。

きのうの晩、朝方までうるさかった欅に集う椋鳥の大群は今夜は一羽もゐない。

エフゲニー・プリゴジン、私よりも1つ年下になるか――何もかも起こるが何もかも起こらない。



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一日一句(3046)






東國に九月の闇の深さあり






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一日一句(3045)







こころもち能面傾く涼新た






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一日一句(3044)







百年はあつといふ間ぞ月殺し






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往還日誌(81)





■8月27日、日曜日。

朝、ヘーゲル読書会。ヘーゲルのカントの物自体に対する批判が面白い。カントの物自体は意識と切れゐる。ヘーゲルは、カントの物自体(ここでの表現で言えば「内なるもの」)は「意識の彼岸として規定されている」と印象的に述べている。

これは、ある意味で、物自体とは「物象化された現象だ」ということである。ヘーゲル自身は、これを「空虚なもの」と呼んでいる。物自体が、現象を媒介に推論的連結によって知性とつながらない。そのため、そこに、認識の運動が生まれないので、現象が止揚されてゆかない。

カントの現象とは、あるいは、そこに由来する物自体とは、現象が全体性と規則性に至るプロセスを放棄したことと引き換えに「神秘」の衣を獲得したものだろう。

また、ヘーゲルとの対比で、デカルトにN先生は言及していて面白かった。確実なものからデカルトは出発するが、ヘーゲルは間違いから出発すると。

この確実なものから出発するという思想は、数学の思想そのものであり、それは、カントの「物象化された現象」、言い換えれば、物自体と非常に親和性が高いと思う。デカルト―カントの系譜は、現代科学において、良くも悪くも、重要な位置を占めており、それだけに、ヘーゲルと対照させて、デカルト―カントの系譜を検討していくことは意味があるだろう。

読書会終了後、急いで、大蒜たっぷりの野菜スープを作り、パンケーキで朝食。

生ごみを捨てて、冷蔵庫の食品をチェックして、若宮へ出発。今出川通の御所側で法師蟬の聲を聞いた。京都は非常に暑く、青い空と積乱雲の白さの対比がきれいだった。

車中、ゲーテ、ハイナー・ミュラー、ニーチェを読む。示唆多し。

午後6時に、若宮着。夕方の風は秋の風になっている。

駅ビルの丸善で雑誌を受け取って帰宅。

夜、コンビニに切手を買いに行く。コンビニの100円珈琲を飲みながら、東國の闇の深さを味わう。鈴虫の聲が高い。





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一日一句(3043)






にんげんは悲劇に終はる紫蘭かな






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往還日誌(80)






■8月26日、土曜日。

きょうは、非常に暑い日だった。暑さ指数が30を超える熱中症の厳重警戒が早い時間から出ていた。

第8回の往還も、週末を残すのみとなった。あすの午後には、若宮へ戻る。

京都合宿を始め、凡その目的は達成できたと思うが、ニコの仕事、ルカーチの翻訳原稿締め切り、新規の詩を書く、の3点はできていない。

調査報道の仕事でわかったことの一つに、強力で安価な致死性合成麻薬「フェンタニル」がある。フェンタニルの強度はヘロインの最大50倍、モルヒネの100倍である。この合成麻薬は、毒性と禁断症状が非常に高いことで知られている。しかも、化学物質の原料さえそろえば、どこでも製造ができる。精巧なラボや処理施設を建設する必要はない。

麻薬密売にとって、これほど経済合理的な商品はない。さらに言えば、すでに、長期にわたり、合法的に、鎮痛剤として、医療現場で使用されている。米国でもっともポピュラーな鎮痛剤の一つである。なので、当局が、その原材料の取り締まりをしにくい事情がある。これが、非合法に製造されて大量に出回り(もちろん、粗製乱造であるからさらに危険)、カリフォルニア州(オークランド)を中心に全米を席巻している。

2022年3月に発表された『国際麻薬取締戦略報告書』(米国務省国際麻薬・法執行局)によると、フェンタニルの過剰摂取は、2020年以降、18歳から45歳の米国人の死因の第1位である。フェンタニルは、中毒性はもちろん、致死性も高い。日本にも、すでに、半グレなどを通じて、入ってきている。

現在、大手メディアを中心に、大麻を問題視しているが、もう大麻の次が始まっており、厚労省のマトリは大麻や覚醒剤の密輸事件で手いっぱいで、フェンタニルまで手が回っていない。これは流行り始めると、かなり速いスピードで拡大するのではないだろうか。

お昼に、ライオンキッチンへ。オムライス大とバナナケーキを食す。その後、出町柳商店街で買い物。

帰宅後、YouTube番組をいくつか視聴。

掃除して、妻に頼まれた竹村玉翠園のほうじ茶などをリュックに詰めて、若宮へ戻る準備を行う。

夕方、野菜卵スープを作り、パンケーキを2枚焼き、いわしの缶詰を2つ開ける。

一休みして、夜は、ニコの仕事を行い、新しい詩のスケッチを行う予定。






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一日一句(3042)







秋天の下やごろりと横になり






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一日一句(3041)






秋の木や間違つてゐると奥に聲






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