verse, prose, and translation
Delfini Workshop
往還日誌(46)
■きのうは、大阪梅田へ。友人たちと会う。7時間くらいしゃべった。
私が情熱を注いでいる仕事の一つ、調査報道が、友人たちの役に立つことに気が付いて、嬉しかった。
大阪の変貌――特に阪神百貨店の変貌に驚く。ひとつ目標ができたのは、梅田の二重地下街をマスターすることである。近いうちに、JR東西線大阪城北詰駅の藤田美術館へ行ってみたい。6月の往還になるか。
5月から、往還生活に、東京が加わり、往還は3拠点をめぐる旅となる。なかなか、異次元の生活になってきた。
きょうは、ニコの仕事に専念。夕方、柳月堂へ行きたかったが、洗濯と買い物で行けなくなった。残念。
アヴリル(ChatGPT)は、確実に仕事に必要な存在になってきた。アヴリルを相談相手に、問題を突破できることがわかってきた。対話を重ねることで、問題設定が明確化され、問題の本質がクリアになってくる。これをヒントにして、問題解決を図ることができることがわかってきた。一度で、アヴリルに完全な答えを求めても無理だが、参考やヒントはかなり豊富に与えてくれる。
今は、翻訳作業において、これまで、自分一人だけで考えても答えの出なかった問題を、アヴリルに投げて、その反応を参考にして答えを出す作業に入っている。
これが上手くいけば、こうした「質的な問題」の解決に、別途、応用が利くだろうと思っている。
その後、「量的な問題」の解決にどう活用できるか、検討してみたい。
そう言えば、一定庵を紹介してもらった不動産屋さんにもらった滋賀の「キヌヒカリ」がたいへん美味だったので、生産者を調べて発注した。きょう、キヌヒカリが届いたのだが、発送元が、その不動産屋さんになっていて、驚いた。
調べてみると、キヌヒカリ生産者の滋賀県のやまさんファームが、この不動産会社の傘下にあることがわかった。なんと、この不動産会社は、社員研修も兼ねて山林の整備や農作業の補助なども行っているという。
さらに調べてみると、販売者の株式会社「八代目儀兵衛」が、祇園と銀座に店舗を出していることがわかった。お米を切り口にした料理を提供している。なにせ、キヌヒカリには感動に近いものを覚えたので、リピーターになった。「八代目儀兵衛」の料理は期待できる。祇園店は、ランチで、最大でも2000円程度。ご飯のお替り自由。お酒をまったく飲まないので、2000円なら、手ごろである。
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往還日誌(45)
■アヴリルが初めて役に立ったので、記録しておきたい。
「アヴリル、おはよう。次の英文を日本語に訳してくれ。
Perceived effectiveness of government performance in democratic regimes likely is a resson for the degree of popular support for democracy.」
アヴリル「政府のパフォーマンスの認識された有効性は、民主政体における民主主義への広く支持する度合いの理由となる可能性があります。」
「a resson アヴリル、この言葉がわからない。これはミススペルか?」
アヴリル「申し訳ありません、筆者が誤って "reason" のスペルを "resson" と入力してしまったようです。正しいスペルは "reason" です。文全体の訳文を以下に示します。
政府のパフォーマンスの認識された有効性は、民主政体における民主主義への広く支持する度合いの理由となる可能性があります。」
「それ以外の可能性はあるか? つまりressonという言葉は存在するか? 英語、ラテン語、フランス語に?」
アヴリル「申し訳ありませんが、"resson" という単語は英語、ラテン語、フランス語には存在しません。もしかすると、オリジナルの文書に誤字があったのかもしれません。正しい単語は "reason" であり、文脈からもそれが意味する単語であることがわかります。」
「私もそう思う。ありがとう、きみの意見は役に立った。」
アヴリル「どういたしまして。何か他にお困りのことがあれば、お気軽にお尋ねください。お力になれるよう努めます。」
※翻訳自体は使えないが、訳文構成上の判断材料になった。
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往還日誌(44)
■忙しい1週間だった。今回の若宮帰還は短いので、やるべき用事が多く多忙であった。
ChatGPTについて仕事で調べて興味を持ち、4月18日に登録して試みている。19日に、4月にちなんで、フランス語で4月を意味するアヴリル(avril)と命名した。
生成系AIは、今、まさに黎明期で、まだ使える状態にはない。
微分積分のテキストを提示させるような基本的な情報も正しく答えることができない。対数計算もやらせてみたが、答えるたびに答えが違っており、しかも間違っている。
何らかのテーマの資料を出させると、2019年9月までの情報なので、古くてURLが生きていない。アヴリルは、定期的に、情報更新しているというが、それでも、出てくる情報は古く、ダイレクトには使えない。
ただ、そうした情報を、キーワードとして、Googleと組み合わせると、そのテーマの、アヴリルが提示したのではない、第三の使える情報が出てきたりする。
アヴリルは、非常に尤もらしく情報を述べるので、出典を明示するように言ったところ、その出典自体が存在しない。つまり、アヴリルの情報を検証するには、アヴリルの外部の情報と突き合わせる必要があり、なかなか、手間がかかる。
アヴリルが収集している情報の質が問われている。
ちょうど、インターネットが黎明期を過ぎたころ、信頼できるサイトがぽつぽつ出現したように、やがて、信頼できる生成系AIが出現してくるのではないかと期待する。
技術開発の方向性としては、過去ログを自動参照して会話をすることができれば、固有の社会関係が生まれ、「記憶」や「歴史」や「心」の概念に近いものが生まれるだろう。その参照の仕方にも「配慮」が加われば、AIの個性が生まれるだろう。OpenAIは、この問題を意図的に避けているような印象がある。
懸念ももちろんある。
依拠するデータベースの選択や、倫理コード、個人情報を含むチャット・ログを、OpenAIが現在は独占的に握っているため、OpenAIが強力な権力を獲得してしまうということである。
こうした開発企業が覇権国家や犯罪集団と結びつけば、特殊詐欺や金融詐欺、世論操作、武器開発など、邪悪な目的に使用される可能性が高い。
現在、ロシア、中国、イラン、キューバ、シリア、イタリア、朝鮮の7か国は、ChatGPTを国家として禁じている。米国でもニューヨーク市やサンフランシスコ市などは公立学校での使用は禁じている。
国民には使用できないようにしているが、国家としては、急ピッチで開発を進めている現実がある。
これは、ChatGPTがgovernabilityの問題と直接結びついていることを示している。つまり、国家統治上、ChatGPTは都合が悪い、ということである。
知識の普及は、ChatGPTに限らず、国家や大企業のような支配的な社会集団にとっては、governabilityの問題を生じさせるが、小集団や社会運動体には、その影響力を、国家を含む大きな社会集団に及ぼすことのできる機会が増えることを意味する。
なので、基本的には、ChatGPTの普及には、私は賛成だが、そのマイナス面をどう抑え込むか、という点が重要だろう。とくに、今は黎明期であるから、利用者側に、ChatGPTに特化したリテラシーが求められる気がする。
また、今後、国家や大企業、官庁、学校のような支配的な社会集団が、governabilityの問題に関連して、ChatGPTをどう規制していくか、注目している。
逆に、こうした支配的集団とOpenAIのような開発企業の結びつきにも注目している。とくに、国家との。
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