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一日一句(1532)







黄昏るる紫陽花あすは雨といふ






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詩的断章「火炎木」







火炎木



沖縄の夜には
眼がある 根がある
じっとみつめる
緑の眼がある
やもりの聲が
天から降りそそぐ島の夜
火炎木が満開である
根は深々と海まで張って
しんしんと花が燃えさかっている
一人一花 夜の花

おんながひとり殺された
おんながひとり殺された
おんながひとり殺された

真っ白い人骨を
咥えて
はだかのおんなが駆けてくる
しめなわをめぐらせた
火炎木の前で
舞っている 舞っている
名なしが舞っている

われは
猫になるぞえ 猫になるぞえ

沖縄の夜には
眼がある 根がある
じっとみつめる
緑の眼がある
おれはいま 耳鳴りに
海鳴りをきいたよ



初出「浜風文庫」












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一日一句(1531)







紫陽花の色点じけり七つ八つ






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一日一句(1530)







みどりの夜天さすまらの黒光り






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一日一句(1529)







夕空へどくだみ迫る蓮根かな






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一日一句(1528)







どくだみや裏の小窓はよく見える






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一日一句(1527)







どくだみに歳もこころも重ねけり






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一日一句(1526)







薔薇散つて夕日のいろの深まりぬ






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一日一句(1525)







火炎木咲く真暗闇緑の目



※ 火炎木の花。五月の季語。沖縄俳句歳時記より。





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