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#詩集『二○の物と五つの場の言葉』を俳句に翻訳する試み






No.4 「錠剤の白き眠りや昼の月」


#詩集『二○の物と五つの場の言葉』を俳句に翻訳する試み4――「ハロペリドール」







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一日一句(3233)







花つひに己は何でありしかな






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一日一句(3147)







天地のリズムの中の冬木かな






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一日一句(2900)






白梅は光の白となりにけり






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往還日誌(4)






■10日に上洛。一定庵3日目。

家電・家具のレンタルもゆうパックも、新しく整えた会議用テーブルといすも、ベストタイミングで搬入してくれたので、非常に助かった。

ノートPCでは作業効率が悪いので、上洛一日目に、京都駅のビックカメラで21.5インチのモニターを調達。HDMIケーブルでノートにつないだ。

一日目のトラブルは、部屋の照明がないことだった。これは後で気が付いた。さらに、驚いたことに、さいたまから持ち込んだ延長コードが不良品だった。モニターの調達のときに、これらを一緒に調達。

一日目は、駅弁を2種類買っておき、昼食とした。この駅弁はどちらもさほど感心しなかった。夜は、京都駅のうどん屋さんで、肉豆腐ときざみあげうどんを食した。このうどん屋さんは、さほど感心しなかった。

二日目は、ネット接続に専念。しかし、部屋の端子が古く、モデムのケーブルと接続できない。困って、プロバイダーのJCOMの工事の方に来てもらった。WIFI接続まで上手く行ったが、今度は、通信が不安定で仕事にならない。

この原因をJCOM技術サポートの方に相談したが、原因が特定できない。

ルーターにAIが組み込まれているため、使用者のベストな通信環境を学習しているプロセスにあるから、通信速度の切り替えが生じ、その切り替えに当たっている可能性。それにしてはフリーズが頻繁過ぎる。

当該住居と周辺住居のネット使用が集中する時間帯に当たったから。それでは、朝の5時半にFBに写真をアップするだけで、3回もアップロードしなけれなならない理由がわからない。

そんな状況で、2日目は朝から食事をする時間も取れなかった。唯一京都駅の鶏料理の店のテイクアウトを夕食として食べた。このテイクアウトはあまり感心しなかった。

ネット接続が不安定な状況ながら、なんとか、仕事を夕方から夜にこなすが、調べもののある仕事はネットがフリーズしてしまうのでできなかった。

原因が特定できないものの、対処はしないと、仕事にならないので、きょうは、LANケーブル接続を行う方針で行くことにした。このための機材を午前中調達する予定。

搬入業者の方々やJCOMの工事担当者、テクニカル・サポート、ビックカメラの販売担当の方々は、みな、若い人で、非常に親切だった。


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大らかな風







■6時半に起きて、7時から仕事開始。9時半に、ニコの5月に出る本『社会』に収録されるエッセイを翻訳終了し、寿広場へ散歩に行く。まだ、だれもいない。青桐の葉がすいぶん伸びて青々している。葉が大きいので風に煽られると大らかな音がはっきり聞こえる。

青桐の風大らかや奥武蔵

帰宅して、食事までの間、Mouvement et Temps No.3とNo.4の英語版を推敲。別言語に直す作業はとても面白い。20番まで英語版を作成したら、写真も入れたPDF版を作り、海外の出版社へ持ち込みを行ってみる予定。食後、録画してあった『麒麟が来る』を観る。明智光秀という人物のことは本能寺の変以外にはほとんど知られていなかったと思う。領主として、武将として、相当に有能だったということが最近徐々に分かってきている。

その後、よく晴れて風が気持ちよく吹き通るので、西口公園へ行き、ヴァージニア・ウルフ39歳のときの日記を読む。夜は、今日5月24日が命日の故石塚省二先生の論文を読み、ニコのFreiheitの翻訳を行う予定。





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非の打ちどころ






■きょうは、朝6時からZur Ontologieの仕事をはじめて、午後2時過ぎに終えて、デジタルデータとハードコピーをN先生へ送った。締め切りが迫ると、焦ってしまって、じっくり考えられなくなるので、普段からコツコツやるべきだという反省を毎回やって今や4回目である。ただ、今度ばかりは、この切迫感を避けるために、一計を案じた。翻訳ノートを作成することを目的として、毎日進めるというものである。ここに、語学上のコメントと内容上のコメントを書き込み、関連の資料も加えて、ファイルを形成し、それを作成していくことを目的にする。つまり、翻訳文はその結果できあがるというスタンスとする。その方が、やりがいがあるし、このテクストにはいいように思う。このため、専用のノートを10冊注文した。

一段落つけて、気分が軽くなったところで、アンドーナツを買いに上尾まで歩いて行った。途中でビールを買って公園で飲んだりしながら、歩いた。上尾のアンドーナツは、美味しいのだが、ぼくのイメージとはちょっと異なった。パン屋さんのアンドーナツで、揚げパンの一種のような大ぶりのものだった。美味しいので、それでもいいのだが、まだ、探求は止む気がしない。

歩きながら、ブルーハーツの「月の爆撃機」を歌った。気分が佳かった。まだ、最初の方しか歌えないのだが、「手がかりになるのは薄い月あかり」というフレーズが好きである。娘に台湾ビールを頼まれていたので、アンドーナツの先の酒屋さんに行って探したが、置いてなかった。以前はあったらしいが、今はやってないという。

途中の公園でよく晴れた青空をぼんやり見ながら、アンドーナツを食べた。帰りにスーパーに寄って、「さわら」を買って、帰宅後、さわらの野菜あんかけを作った。

夕方、ロミーにMouvement et Temps No.2を送ると、夜には返信があって、絶賛している。先に送った第1番は、これも評価が高かったが、tenseの問題を指摘してくれた。作品によって、時制の問題がとても難しいものがある。それは日本語で書いているときには気がつかない。英語にして初めて生じてくる問題のひとつ、しかもかなり重要な問題である。第一番は、ロミーの指摘を踏まえて、時制を、現在形を基本にして、場面によって効果的に現在完了と未来を使用した。第2番は、時制は問題化しない。

Mouvement et Tempsのシリーズの日本語版は、詩人の野村喜和夫さんから、「非の打ちどころがない」という高い評価を得ている。詩集として世に問うようにというアドバイスも受けているので、近く実現したいと思っている。この評価は嬉しいのだが、「非の打ちどころ」というのは実は必要で、それが「ない」というのは、終わっている。つまり、このシリーズは、これ以上の展開や運動は、恐らく、ない、ということなのである。このシリーズは、フランスの詩人、フランシス・ポンジュをひとつのモデルにした。もちろん、自分のカラーや自分の時間・空間理論さえ詩にしているので、すいぶん違うものになっているはずである。問題は、ポンジュをどう抜け出るか、である。その手掛かりはすでにある。

なんだが、体のいい自慢話めいてしまったが、仕事が一段落して気が緩んだ。許されよ。

夜は、公開講座のOさんが送ってくれたレターを会員にメールで回覧した。





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Mouvement et Temps






■8時半起床。アッサムを淹れて朝食のメロンパンを食す。連作散文詩「Mouvement et Temps」 No.1の英語版を見直しして完成させる。その後、No.2の第一稿を作成。ロミーへメールの返信。ニコから社会科学論に関するエッセイをどこかの雑誌に紹介して欲しいとのメールがあったので、そのエッセイをひとわたり読む。彼のエッセイは、社会科学的な知識の使用法を、ケインズをモデルにして考察したこの5月に出る新著の紹介的な意味を持っている。前に引き受けた大著の方がまだできていないが、できれば、この新著も翻訳してみたいと思っている。非常にアクチュアルだからだ。自然科学的知識の使用法は、社会的に見て可視化されやすく評価と批判も、行われやすいが、社会科学的な知識は、経済学が経済政策という形で、使用されているのを確認できる程度で、なかなか可視化されにくい。社会科学的な知識は、社会的にすでに使用され実は深い影響を与えているにも関わらず、である。逆に言えば、社会科学は、我々の社会に「悪い影響」を与えている可能性もありえる。

朝食後、西口公園へ行く。いつものベンチでヴァージニア・ウルフの日記を読み、「Mouvement et Temps」 No.2の英語版を完成させる。しばらく、ストレッチや筋トレなどして帰宅。昼食後は、終日、Zur Ontologieの翻訳に専念。月曜日が締め切りなので、これに週末は専念する予定。










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DeepL






■きょうは曇りだった。8時ごろ起床。朝からZur Ontologieの翻訳に専念。翻訳原稿を作成するのは、ひとつの目的だが、それだけに集中すると、この豊かなテクストのimplicationを生かせないことに気がついて、途中から、翻訳する箇所のドイツ語をノートに全文書き写し、わからない箇所は、該当箇所の仏語訳と英語訳もあわせて書き写し、逐一検討している。さらに、語学上のコメントと内容上のコメントを書きだしていくことにした。なので、非常に時間がかかっている。それでもいいと思っている。思索上のヒントを得ることも大切な目的であるから。ただ、編集のN先生に迷惑をかけない程度には進める必要があるが。

一事が万事、この調子なので、ニコから、あまりにも仕事が遅すぎるという内容の、ウイットに富んだクレームが来て、ディープラーニングを使用した無料AI翻訳ソフトのDeepLを紹介された。DeepLは、2017年にドイツのケルンで設立されたDeepL社が提供している。3月に日本語にも対応した。ニコの仕事にはこれを使用してどんどん先に進めている。DeepLは翻訳を作業プロセスと思考プロセスに分解するので、作業プロセスだけ先に進めてしまうということである。

遅い朝食後ただちに買い物に行き、さらに、Zur Ontologieを進め、5時から鯛のワイン蒸を作る。あっという間にできたので、即、ニコの仕事に入る。一段落させて、夕食。料理は家族の評判も良かった。夜は、訳し始めたシモーヌ・ヴェイユの『時間について』というエッセイの最初の部分を、DeepLに翻訳させ、自分の訳文と対照させてみた。フランス語自体が古いせいか、日本語は全然良くない。構文の理解も英語のときよりも劣っているように思える。そこで、英語に翻訳させてみた。すると、非常に明晰に訳すので驚いた。日本語という言語の難しさなのだろうか。

DeepLでのドイツ語とフランス語の翻訳の使い方は、英訳させると参考として使える。英語の翻訳は今のところ、日本語もまあまあで、構文はほとんど間違いなく理解できている。全体的に見て、Googleのように、わけのわからないものはあまり出てこない。英訳は、詩についてしか試みていないが、それほどずれたものは出てこない。







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二分法の習慣






■8時前に起床、やや睡眠不足だが、体調はいい。ウェブチェックしながらアッサムを淹れる。ヴァージニア・ウルフの日記を少し読む。付箋にコメントを書き貼り付けながら読んでいる。1919年、ヴァージニア・ウルフ37歳のときの日記にこんなことが書いてある。「ひとりの人間が他の人間を支配することや、指導することや、意志を押し付けることなどが、私にはますますいやに思えてくる」。だが、同じ1919年の日記からは、ヴァージニアの家に召使が複数いたことがわかる。この辺が、ヴァージニアの階級的な限界なのかもしれない。時代的な制約も感じる。それは「精神」(原文はmindかspiritか、あるいは他の言葉か確認できていないが)、materialと対になった言葉として使用している。しかしこの「精神」という言葉をあまりに無警戒に使っている印象がある。今なら、この二項対立は、当時よりも鮮やかではないように感じる。また、この言葉は、カセット効果(わかった気にさせる効果、典型的には官僚の用いる漢語表現)のある言葉なので、ぼくなら、文脈から、もっと具体的な表現を使っただろうと思う。「どんなにストレーチたちの悪口を言ってみても、彼らの精神は最後まで喜びの源泉であることに変りはない。あんなにきらきらと輝く、明晰で、敏捷な精神」こうしてその文脈を書き出してみると、「精神」に代わる表現が非常に難しいことがわかる。言葉を変えるのではなく、この文章全体を変えなければならないだろう。場合によっては、文章の色彩が変わってしまうために、この日の文章全体を書き換える必要があるかもしれない。これはいったいなんだろうか? この「二分法の習慣」が、社会制度の水準まで組み込まれているということなんだろう。これを組み替えるのは、哲学と詩の仕事だと思う。

きょうは、終日、ルカーチのZur Ontology...の翻訳に専念した。きょうのところは、文章構造を理解するのに時間が非常にかかり、2パラグラフしか進まない。英語版とフランス語版をクロス参照しているが、言いたいことが明確につかめないもどかしさが残る。どちらの版も微妙にドイツ語原文を捉えそこなっている。そこで、DeepLの日本語訳を参考にしてみようと考えて、ドイツ語をタイプして翻訳させてみた。すると、打ち込んだドイツ語の半分しか訳せない。DeepLでは、このドイツ語を日本語にするのはお手上げらしい。そこで、英語とフランス語に翻訳させてみた。すると、スラスラ訳している。微妙に原文と違う点は残るが、構文の把握が、英仏語ともに同じで、人間が訳した英仏語では、構文の理解が異なっている箇所を、同じ強調構文で翻訳するなど、理解に整合性があることがわかった。これは参考になった。やはり、欧文同士の方が得意らしい。











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