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詩的な記録







■Covid-19に対応して、詩的な記録をつけています。どのように、詩的な認識が変わってきたか、を記録しておくためです。はじめに書いた詩が、2月2日に書いた「パンデミック国家」です。「感染症に治療薬はない」といった、今から見ると間違ったフレーズもあります。アビガンやレムデシビル、ナファモスタッド(フサン)といった、別目的の治療薬がCovid-19に有効性があることが分かってきたからです。差別の問題や、憲法改正の問題、国家と製薬会社などの企業の癒着が起きることは、この段階でも、問題化していたことがわかります。

「パンデミック国家」ここから>>>

次に書いたのが、4月27日に書いた「歌うパンデミック」です。ロックダウンや自粛で人間がいなくなった世界を、人間の歴史がいずれ終焉することの兆しと感受して書きました。その「歴史が終わった世界」から今を見つめると、人間社会の権力や所有といった当然とされている社会的存在に根拠がないことがよく見えてくるという詩です。この詩を読んだスイスの詩人、ロミー・リーは、中国・唐代に浙江省の天台山の国清寺にいたとされる風狂僧、寒山の聲を思い出させると感想を述べています。寒山は寒山拾得の寒山で、詩人でした。彼が書いたとされる詩が『寒山子詩』です。これは英訳されて本になっています。ロミーは寒山の詩と同じ「永遠の歌」が、この詩にあると述べてくれました。

「歌うパンデミック」ここから>>>

今後も、Covid-19に関して詩的な記録をつけていく予定です。










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一日一句(2468)







一枚の春野の下の地獄かな






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一日一句(2467)







春の雲餃子の皮がよく売れて






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一日一句(2466)






蒲公英や五六騎いそぐ天の道





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一日一句(2465)







百年の古木といえど若葉かな






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一日一句(2464)







葉櫻の天に不穏の動きあり






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「4日間待機ルール」の解釈変更について






■4月22日(水)の専門家会議の記者会見の中で、専門家会議の釜萢敏委員(日本医師会常任理事)が、いわゆる「4日間待機ルール」について、解釈変更する発言を行っている。これまで厚労省は、「4日間待機ルール」について、次のように述べてきた。

新型コロナウイルスへの感染のご心配に限っては、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせください(問3参照)。特に、2月17日に「相談・受診の目安」として公表しました以下の条件に当てはまる方は、同センターにご相談ください。

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方:
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

※症状がある場合の相談や新型コロナウイルス感染症に対する医療について 問1 熱や咳があります。どうしたらよいでしょうか。(厚労省、2020年4月24日版)

 この目安が発表されたのは2月17日である。専門家会議が政府に助言活動を行い始めたのは2月25日である。つまり、専門家会議の発足よりも10日前から、厚労省において「4日間待機ルール」は存在していた。この点がひとつのポイントである。

 専門家会議に座長として脇田隆字国立感染症研究所所長を送り込んでいる国立感染症研究所の文言でも次のようになっている。

ちなみに、帰国者・接触者相談センターへ相談する者の目安は 2 月 17 日時点では以下のとおりである。
1) 風邪の症状や 37.5 度以上の発熱が4日以上続く者(解熱剤を服用中の者も同様に扱う。)
2) 倦怠感や息苦しさがある者
3) 重症化リスクが高い者(高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患の基礎疾患がある方や透析を
受けている者、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている者)が 1)、2)が 2 日程度続く場合

※新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(暫定版)-患者クラスター(集団)の迅速な検出の実施に関する追加(国立感染症研究所 感染症疫学センター、2020年2月27日)

 厚労省も国立感染症研究所も、受診の目安として「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合」を挙げている。そして、この目安が定まったのは、2月17日である。定めたのは、感染症研究所の文言に「ちなみに」という添える言葉があることおよび感染症研究所の文書のテーマが疫学調査である事から、定めた主体は厚労省だろうと思われる。

 ところで、4月22日の専門家会議の記者会見の中で、釜萢敏氏がこの「4日間待機ルール」について述べたのは次のような内容だった。

「2月の時に目安が出まして、受診の目安に対しては、特に今いつもと体調が違うということに対して、4日間様子をみてくださいというメッセージに取られたんですが、そうではなくてですね。体調が少し悪いからといって、みなさんすぐ医療機関を受診されるわけではないので、少しいつもと違う症状が続いた場合には、少なくとも4日も続くというのであれば、普段はあまり受診をされなくても、今回に関してはぜひ相談をしていただきたい。まず電話で相談をして、その相談の結果、受診が必要になれば医療機関を受診していただきたい、そういうことでありました」

※人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見(2020年4月22日)40:53から釜萢氏の発言がある

 まず指摘しなければならないのは、釜萢氏がこの「4日間待機ルール」を定めた主体であるかのような発言をしていることである。先も述べたように、定めたのは厚労省である。釜萢氏は厚労省と感情的に一体化している。一体化した上で、厚労省を守ろう、弁護しようとしていることがうかがわれる。その弁護の仕方が、「4日間待機ルール」の解釈変更を行うことである。その解釈変更の眼目は、「待機」を「積極的受診」へ変更したことである。つまり、受診するときの前提条件を「受診したいが待機しなければならない状況」から「受診したくないが受診しなければならない状況」へと恣意的に変えたのである。これが現実の受診状況といかに乖離しているかは、保健所がパンク寸前である事から明らかである。

 一般にルールは、その運用と一体である。この「4日間待機ルール」は、ルールとして運用されきた。運用主体は厚労省と保健所が中心である。つまり、この目安が2月17日に出されたときから、それはルールとして運用され、PCR検査の数を抑制するように機能してきた。むしろ、それを目的にしたルール運用だったと言っていい。それは、陽性者数の増加が好ましくない五輪未定の政治状況とも、医療崩壊を回避したい意思とも一致するものだった。

 釜萢氏の述べる受診の前提条件「体調が少し悪いからといって、みなさんすぐ医療機関を受診されるわけではない」というのは、この3月24日の五輪延期決定前の陽性者が表面上急増していない状況であれば、ある程度、当てはまったかもしれない(これにしても、かなり独断的な前提であり、体調が悪ければ即医療機関を受診する習慣のある人は大勢いる)。しかし、3月24日以降では、釜萢氏の現実認識は現実とどんどん乖離してゆくものになる。

 釜萢氏を含む専門家会議は、この「4日間待機ルール」の「運用」が、現実と激しく乖離していることに対して一ヶ月も傍観し、その原因を「ルール解釈の問題」に帰している。しかし、「4日間待機ルール」の運用をめぐる政治状況が五輪延期前と後では大きく変わり、その結果、陽性者数が激増して、多くの人が「積極的受診」に転じたことが、乖離の本質である。釜萢氏の「4日間待機ルール」の解釈変更は、意図はしていないかもしれないが、このルール運用と現実の「乖離の本質」をまやかしてしまう効果がある。

 最初に述べたように、釜萢氏も専門家会議も、この「4日間待機の目安」を策定した主体ではない。主体は厚労省である。その厚労省と感情的に一体化している点が非常に深刻で、結果的に、五輪をめぐる政治状況の変化が「4日間待機ルール」問題の本質である点を不可視化したい官邸・厚労省・東京都の意図を助けることになってしまっていると思われる。







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一日一句(2463)







葉櫻や緊急事態の空広し






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一日一句(2462)







葉櫻や緊急事態は肥りけり






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一日一句(2461)







自粛する木香薔薇の家の中






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