こたなたよりこんなこと

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花粉と花粉症の科学

2017年01月03日 | 博物館・科学館

 年明けが来ると、「花粉症の時期」が近づき、そろそろ対策をしなければなりません。ユウウツな時期の始まりです…。そんな時期に先駆けて「国立科学博物館 上野本館」では「企画展時」として「花粉と花粉症の科学」が開催されています。

 「花粉」と言えば「スギ花粉」をこの時期では指すことが多いですが、そもそも花粉とはナンなのでしょうか?そんなコトから現代最新の花粉症対策を紹介するのがこの展示でして、「花粉の誕生」から「花粉症」までを4つのゾーンで紹介します。

 まずは「花粉の誕生」です、植物は海から誕生し、陸上へ進出する事になったのですが、その時に「風に乗せて遺伝子を媒介」する「風楳」をする「裸子植物」が誕生します。その時に誕生したのが「花粉」なのです。そして「花粉」と一言に言いますが、その形や大きさは種類によって千差万別。

 ゾーン2は「花粉は語る」と堆積物に埋没して保存された「花粉」を調べる事により、その時代の植生や環境を知る事が出来るのです。その他に海外では「衣服についた花粉」から犯人逮捕に繋がった事もあるようで、これは「花粉の特徴」からその場所にいたと特定できるために証拠として立件できたのです。このように「花粉」を調べる事によってさまざまなコトが解るようになったのです。

 次は「花粉と親類」。実は「花粉」を昔から人類は「食べていた」のです。そして現在も花粉はさまざまな用途で食品として存在します。「松花粉」などの「サプリメント」や「ペット用の栄養補助食品」として利用されています。「蜂蜜」にも入っていたりしますね。

 このように「生活に役立っている」花粉ですが、その一方で「花粉症」という「日本の国民病」ともいえる「アレルギー症」を発症させています。ゾーン4ではその「花粉症」について「花粉症の対策~花粉生成・飛散から予防・治療の最前線まで~」と花粉症に関する展示です。実は「花粉症」は「1938年」に認定されており、これは「杉」では無く「ブタクサ」でした。「スギ花粉賞」は「1964年」に確認され、その後どんどん患者数が増え現在では「4名に1人」が花粉症と言われているほどなのです。そこで現在では「生成・飛散・暴露・発症」を予想し、対策をする事になります。生成に関しては「花粉の原因」となる「スギの雄花」が少ない品種や雄花を枯らす菌を使ったりして「花粉」を減らすなどをしており、「雄花」の数を確認したりと、飛散予想をしています。「暴露」では「花粉がつきにくい布」や「高密度マスク」や「花粉防止メガネ」、高集塵掃除機や高性能空気清浄機」が紹介されています。最後は気になる「最新治療」。やはり現在では「完全治療薬」は無く、「スギ花粉」を「害物」として認識させないように「スギ花粉」を含んだ薬剤を使う「舌下免疫療法」が2014年から出来、これは薬剤を自分で実施することができるので、今後普及してく可能性が高い療法といえましょう。その他「乳酸菌」や「免疫療法」として「お米」を使う方法などが紹介されています。

 花粉と花粉症とこういった科学博物館の企画展では珍しい企画ですよ。ともあれ、花粉を知って花粉症を知るのは面白いですよ。

 それでは、本日の登場人物は花粉症なこの方、「癒しの女神」と言う意味を持つ「パナケイア」の称号を持っている最高の「ヒーラー」との呼び名が高い「天元界 運命監査室 現地観察員」である「キクカ・パナケイア・ヤクモト」こと「薬本 菊香」さんです。「花粉症」である「菊花」さん、「花粉症を知るには花粉を知らないと」と言う事で「花粉と花粉症の科学」展を見に来たようでして…。ちなみに背景が「花粉と花粉症の科学」のエントランスなのです。

 

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