こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

航研機見に行く。

2012年06月21日 | 博物館・科学館

 「航研機」って知っていますか?

 1938年「東京帝国大学航空研究所」が設計、旧陸軍の協力によって「長距離飛行」を行い、「FAI長距離飛行記録」を持つ航空機で、開発当初「機名」は無かったのですが「新聞」等によって「航空研究所試作長距離機」の略称である「航研機」と呼ばれ、それが正式名称のようにつかわれてた航空機なのです。記録としてはほぼ「東京-ニューヨーク間」に近い「10,651.011km」を同じコースを回る「周回航続距離記録」と「1万kmコース平均速度186.192km/h」の2つの当時の世界記録を樹立したのです。

 記録樹立後は「羽田」で保管されたいましたが「終戦後」、「GHQ」により「軍用機」とみなされ、敷地内あった「鴨池」に破棄され、現在は「鴨池」があった辺りに埋まっていると考えられています。

 それで、この「航研機」を製作したのが「東京瓦斯電気工業」でして、現在はトラックで有名な「日野自動車」なんですよ。その「日野自動車」の広報展示施設である「日野オートプラザ」に「航研機」の「1/5スケールモデル」が展示されているのですよ。

 この流れから、もうお解りでしょうが、行ってきました「日野オートプラザ」へ。「博物館・資料館」の類ですが、「企業の広報施設」ですので「開館日」は「月曜日から金曜日」および「第二、第四土曜日」でして「日曜日」は休刊日になります。駐車場はありますが、8台程度しかスペースがありませんのである意味、難しいような駐車台数ですね。駐車場から、案内に従い通路を進みエントランスホールへここには「東京瓦斯電気工業」時代に製造された「TGE-A型トラック」があり、木製ホイールに「ヘッドランプ」が「ガス灯」と今では考えられない作りです。駐車場からですと「正面入り口」からは反対側となりますので、一旦「正面入り口」へここは「屋外展示場」になっており「日野レンジャー2011パリダカールラリー出場車」に「TE11型ボンネットトラック」、その後継である「TE120型消防車」が沖縄から寄贈された状態、「沖縄ナンバー」が付いた状態で展示されています。まぁやはり「ラリー好き」としては「日野レンジャーパリダカ仕様」はいいですね~。

 ここで気になることが。この時点で誰とも合っていません。確かに平日午前中ですから、観覧客がいないのは解ります。でも係員等がいないのも気になりますが、ともかく案内にしたがって「二階展示場」へ「エレベーター」で向かいます。が、このエレベーター、昇降方式の問題か、省エネ待機運転の問題なのか知りませんが、ボタンを押してもすぐには動き出さず、少々驚かせさせられます。そして、2階へ到着したのですが、ここにも誰もいません。私一人だけです。「プラネタリウム」の「貸切状態」は何度か経験していますが、このような場所で完全貸しきり状態とは驚きですよ。しかも、大抵は「係員」さんがいるのに、そういった方々もいない…。「気兼ねなく見れる」と良い方向へ考え展示品を見ていきます。

 

 展示品は、さすがに「バス・トラック」などの「大型車両」を主に生産している会社ですから、実車を展示するとなると相当なスペースが必要となってしまいますので、展示内容はほとんどが「エンジン」と「パネル」になりますが、「ルノー」との業務提携時代の「日野 ルノー」や「コンテッサ1300セダン」などの「小型乗用車」もありましたね。展示室を抜けると「1階」からの大型吹き抜けで「ループスロープ」となっている「スロープギャラリー」壁面には「1900年」からの「日本の出来事」と「その年代」の「バス・トラック」の歴史に「日本の交通」等を写真でパネル展示して有ります。そしてここに「航研機」の「1/5スケールモデル」が展示されています。元々「翼幅27.93m全長15.06m」とそんなに大きくない期待ですので「1/5スケール」ですとかなり小さい感じがありますね。それと、スロープよりも思ったよりも離れた位置にあるので、なんだか微妙な感じでしたね。それを下って途中の「資料室」へ。ここでは「東京瓦斯電気工業」の初代社長である「松方」氏に関する資料等があります。スロープを下り終えると「BH型ボンネットバス」が「2002年のモーターショー」と同じように展示され、こちらは実際に中に入ることができます。その周囲には現代とそれに近い時代のエンジンに「コンテッサ900」と「1300クーペ」、それに現在この1台しかないという「コンテッサ900スプリント」などが展示されていました。で、これで終わりではなく「出口」手前には「特別室」があり、ここは戦時中の「軽戦車用エンジン」の実物が数機展示されています。今では見られない技術のエンジン方式が見れる貴重な場所です。

 結局、誰とも合わずに全ての展示を見終えましたよ。まぁ確かに静かでしたし、良かったですが、これはこれでなんだか気まずいような感じありましたし。でも綺麗で良くまとめられていたので見やすかったですね。まぁ何かのついでに寄るにはいいかもしれませんね。ちなみに「航研機」の実物大レプリカは「青森県立三沢航空科学博物館」に展示されているそうです。こちらも見たいですが、青森、遠いいなぁ…。

 それでは、本日の登場人物はこの方、「ベルギー国立博物館」で「機械工学」の「学芸員」をしている「スキッパーキ」の「Cheifille」である「ブランディーヌ・デュラン」さん。背景が「日野オートプラザ」の「スロープギャラリー」から「航研機」を機体右側から見たところです。

2012_06_21

コメント
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