今日の15時40分くらいですかね。一通り外回りの箇所を終えて営業所へ戻る時、フト太陽の方を見ると「縦」になっている短い「虹」が見えていたのです。
コレは「幻日」といいまして、太陽と同じ高度で太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象で、通常「幻日」は太陽から約22度離れた太陽と同じ高度の位置に見え、条件によっては「左右対称」に出るので、太陽に顔を向けて両腕を水平広げた状態で、左右各手の平の方に見えるような感じですかね。
このような現象が起こる要因としては、雲の中に六角板状の氷晶があって、風が弱い状態だと、これらの氷晶は落下時の空気抵抗のため地面に対してほぼ水平に浮かびます。この氷晶の1つの側面から太陽光が入射して1つ側面を挟んだ別の側面から出る場合、この2つの面は60度の角度となるために氷晶が頂角60度のプリズムと同じような役割をし、この氷晶によって屈折された太陽光は、太陽から約22度離れた位置からやってくるように見えるものが最も強くなるために、その位置が強く光って見えるのが「幻日」なのです。
また、氷晶の屈折率は光の波長によって異なり、「プリズム」と同じ効果が出て、幻日も虹のように色に分かれて見えるのです。この時幻日は太陽に近い側が赤色、太陽から遠い側が紫色の虹が見えるのです。
つまり、今日私が見た「幻日」がこのような状態だったわけですね。
幻日が発生しても、キレイに虹のように見える事はあまり無いそうで、多くは光が強く、太陽があるように光っているので、虹が見える時はある程度太陽の光が弱くないと見れないようですね。
当然ながら、昔からこのような珍しい現象は「吉兆の前触れ」みたいな扱いだったようですが、果たしてどうなんでしょうかね?
それでは本日の登場人物は「気象」が関連しているのでこの方。「天元界 気象制御管理省 第三惑星管理室 東亜支局総合副局長 気象精霊」と「東亜支局」の「副局長」としてはトップなポジションで「第二階位第二級」、「セルフィーヌ」さんの相棒であり、幼馴染で親友の「南風の精霊」の意味である「アウステル」を称号に持つ「リセルアーテ・アウステル・フォーニエル」さん。キレイに虹をまとった「幻日」が出たようでして…。ちなみに背景が今日私が撮影した幻日なのです。なお白丸で囲ってある部分が「幻日」なのです。