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読書感想「ウィンター・ホリデー」坂木 司

2018年04月01日 07時26分54秒 | 乱読本感想

文藝春秋 2014年11月7日


★4 2018年4月1日

「ワーキング・ホリデー」(夏の物語)を読んでから即、「ウィンター・ホリデー」
ヤマトと進は再び会える冬が待ち遠しかっただろうけれど、私は1日でみんなに会えた!
そう、みんな、ヤマトと進だけでなく、登場人物たちみんなに早く会いたかった。
ジャスミン、雪夜、ナナ、「ハチさん便」の人たち、お客さん、進の友達・・・
みんな大好き。
特にジャスミンと雪夜は、オカマとホスト、知らない人からは誤解されるかもしれないけど、人としてちゃんとした志を持った人、そして深い愛情を持っている人。
この人たちに育てられた、(まだ育てられ中か)元ヤンのヤマトも次世代(息子の進やその友達、部下)を育て中。
上手くいかないこともみんなの力で乗り切る、良い人がたくさんいて、けれどちょっと物悲しい(不幸って程じゃない)ところもあって、幻想の“昭和”みたい。
だからか、昭和育ちは涙腺崩壊を起こす。
年末の配達でおせち料理を台無しにして、それの対応で、みんなでおせち料理を作ってお詫びする、って、ありえないけど、そのエピがすごく良かった、わくわくした。
“みんな”で作り上げるおせち料理って、どれだけ美味しいのだろう。
ちょっと淋しかった根岸家やナナちゃんも楽しそうで良かった。
「ワーキング・ホリデー」の主軸、ヤマトと進の父子の物語ももっと読みたいと思ったけれど、「ウィンター・ホリデー」、冬の物語は大勢の人たちがにぎやかに登場してもそれはそれでいいか~
さぁ、次は「ホリデー・イン」だ!


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