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読書感想「ホリデー・イン」坂木 司

2018年04月02日 12時11分14秒 | 乱読本感想

文藝春秋 2017年4月7日


★5 2018年4月2日

「女子的生活」からの~、「ワーキング・ホリデー」「ウィンター・ホリデー」そして「ホリデー・イン」の一気読み。
シリーズの〆はホリデーシリーズの脇役様たちのお話。
いや、ジャスミンに関しては“脇”ではなくこの物語の生みの親的存在。
中の人なのに生みの親というのも変だけど。
「ワーキング」「ウィンター」と読んできて、一番気になる存在はジャスミンと雪夜だと思う。
彼らが過去をどう生きてきて、どう考えて、今、その存在なのか。
淋しくて、哀しくて、痛くて、でも、それを知っているからの、優しさ、強さ。
ジャスミンは、作品が前後するが「女子的生活」のみきちゃんの未来形だと思った。
そして、みきちゃんにはこんな先輩がいるんだよと教えてあげたくなった。
私って、どれだけ、この人たちが好きなんだろう。
そして、雪夜は、何だろう、まだ途中!?
ってか、ひょっとしたら一番危ないやつだったのかもしれない。
ジャスミンとその周りの人に出逢えて良かったねと。
ナナちゃんも、色々な出逢いがあって、そして自分が存在できる居場所を見つけることができて、良かったね。
意外だったのは、一瞬、『お前、誰だ!?』と思った大東くん。
「ウィンター」でポコッと出てきた、悪いやつでは無さそうだけど、間違いなくおバカなやつ。
「断るのが苦手」って、そんな迷惑なやつの背景が、これって・・・思わず『坂木さん反則!』って思った。
この愛すべき大東くんにこんな過去を与え、そして最強の彼女まで与えようとしている坂木さんはまるで“ジャスミン”のようだわ。
シリーズ3作目の短編たちは一つ一つが深くて広がりをもっていた。
思い切って一気に読んで大正解だった。


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