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読書感想「真夜中の神話」真保裕一

2021年02月06日 09時18分13秒 | 乱読本感想
文春文庫 2007年8月10日

”飛行機事故、奇跡的に助かって、山奥の村で神秘的な歌声を持つ少女と出会い、驚異的に回復した”
冒頭部分を読みながら、『これ以前に読んだっけ?似たような描写に覚えがあるような???でもその後に続く猟奇的な殺人ってのは記憶にない!篠田節子さんの作品の様な雰囲気だから、篠田作品だったのか?でも、作品名が出てこないし~』と。
半分くらいは真保裕一ではない誰かの作品みたいだと思いながら読んでいた。
が、後半は、『わぁ~!これぞ真保裕一!』
”神秘・奇跡”をめぐり学者、警察、宗教の思惑が入り乱れる。
その中で描かれるインドネシアの圧倒的な自然、宗教と言う排他的な組織。
それらが濃く、深く、描かれる。
そのスケールの大きさは「ホワイトアウト」並み、いや、それ以上かも。

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