カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ラフマニノフの自筆楽譜

2009-11-18 13:41:55 | Weblog
 メモです。。。

 とうの昔に会期は終わっていますが、興味深いです。

特別公開 大作曲家の自筆楽譜(前田育徳会尊經閣文庫)
平成20年10月27日(月)~11月10日(月)会期中無休
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/siryo/08exhibi/10/regular_list_maeda.html

前田育徳会に著名な作曲家の自筆楽譜や書簡などの第一級の音楽資料が所蔵されていることは、内外の一部の研究者を除いて一般には余り知られていません。これは作品の保存上定期的な公開が不可能なことによるもので、今回は22年ぶりで楽譜の存在が知られてからもようやく3回目となります。これらのコレクションは、前田家16代当主の利為侯(1885~1942)が駐英大使館附武官としてロンドンに滞在した1927年から1930年の期間に、ナポレオンやネルソン提督、ピョートル大帝らの書簡類とともに外国著名人の筆蹟蒐集の一環として購入されたものです。
コレクションの内容は、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、マスネ、ラフマニノフの自筆楽譜、ショパンの自筆書簡、友人によるショパン作品の筆写楽譜です。
このうち研究者の間で最も注目されているのがバッハによる『ルカ受難曲』第40曲のコラール「深き淵より」です。『ルカ受難曲』自体はバッハの作曲ではありませんが、バッハが聖週間に上演する目的で作者不詳の作品を息子とともに筆写した楽譜が存在しています。そして今回公開されるのは、その第40曲の再上演のための編曲版です。予言どおりイエスを否認した弟子ペトロの悔悟、そしてそれをも許すイエスの慈愛というキリスト教信仰の根幹に関わるエピソードを、最晩年のバッハは修辞的な手法を駆使して簡潔かつ情感深く表現しています。
続いて注目されるのが、モーツァルトのピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第二楽章他のスケッチです。使用している五線紙や、弦楽五重奏曲のスケッチの存在から、1787年に書かれたものと考えられていますので、こちらもモーツァルト晩年の筆跡です。今回はこうした大作曲家の息吹にふれるまたとない機会となります。どうぞご期待ください。
  
【展示品一覧】

バッハ(ヨハン=セバスティアン) ルカ受難曲第40番コラール「深き淵より」BWV246(1743~1746年)

モーツァルト(ヴォルフガンク・アマデウス) ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第2楽章スケッチ他(1787年)

ベートーヴェン(ルードヴィッヒ・ヴァン) 断片スケッチ

シューベルト(フランツ) 歌曲「誤りし時」D.409(1816年)

ショパン(フレデリック・フランソワ) 手紙、ユリアン・フォンタナ筆写による「マズルカ」作品33-3

マスネ(ジュール=エミル=フレデリック) 歌劇「エロディアード」第3幕第1場(1882年)

ラフマニノフ(セルゲイ) 「前奏曲」作品3-2

 *****

ラフマニノフといえば、数年前のニュース記事の中にこういうものを見つけました。

興味深いです。

ラフマニノフ資料館「館報(アーカイブ)」より
http://homepage1.nifty.com/rachmaninoff/

  ☆☆☆

2004年12月1日(水)
「第2交響曲自筆スコア発見!」

 歴史的ニュースです。これまで行方不明とされていたラフマニノフの第2交響曲の自筆スコアが最近発見され、Sotheby'sで競売に掛けられることになったそうです。鑑定はおなじみGeoffrey Norris氏によって行われ、間違いなくラフマニノフの自筆譜であることが確認されたとのこと。ヨーロッパの個人コレクターが所有していたとのことですが、どこの誰か、また何故その人物がスコアを所有することになったのか等については発表されていません。
 スコアは既にニューヨークのSotheby'sで11月の16~19日に展示されており、今後はロンドンのSotheby'sで12月2、3、5、6日にかけて展示された後、そこで競売に掛けられる予定で、値段は$550,000~$920,000と見積もられているようです。
 どんな人物が落札するのか非常に気になりますが、心ある人の手に渡り、図書館等に寄託して研究者に公開されることが切に望まれます。
 詳細についてはこちらをご覧ください。
 http://www.classicalsource.com/db_control/db_news.php?id=194

  ☆☆☆

2004年12月13日(月)
「第2交響曲自筆譜その後」

 12月1日号の館報でお知らせした第2交響曲自筆スコア発見に関する情報の続報です。
 ロンドンのサザビーズで競売に掛けられる予定でしたが、競売は中止されたとのこと。ラフマニノフの孫アレクサンドル・ラフマニノフがスコアの所有権を主張して裁判所に申し立て、裁判所から競売の中止命令が出た模様です。今後の展開はまったくわかりませんが、貴重な人類の宝が収まるべきところに収まることを祈るばかりです。
 ネタ元はこちら(http://www.telegraph.co.uk/news/)です。
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メモです

2009-11-18 09:12:39 | Weblog
 メモです。。。

ヴァイオリニスト尾池亜美さんのブログ「音楽マンデー!」
http://ameblo.jp/omiamiuchika/
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悲しき南回帰線、ならぬ悲しい私

2009-11-17 20:15:54 | Weblog
ラヂオの流す日本音楽コンクール声楽部門本選会の素晴らしい演奏の模様を聴きながら、最近のニュース報道がマンネリ気味に伝へるひとつ、たとへば「沖縄問題、日米同盟の危機」云々の文言はもう聴きたうない、とあらためて思ひます。うんざりです。国民が選挙でこれまでの政策にNOを突き付けて政権交代を選び、日米関係をあらたに構築する好機を得たのですから、けつして危機ではないと思ひます。日本は毅然と対応して行けばよいのです。日本が相変はらずアメリカにオモネラネバならない疾しい理由はないはずです。日本国民が某党一党独裁政権下にあまりにも長く置いておかれたための弊が現下のマスコミのだらしない姿勢に如実ですが、見方を変へると、現在の状況はこれまでこんなチャンスはなかつたといふほどにすごいチャンスだと思ひます。国民がこれを活かさない手はありません。最近の外交内政を見てゐてさうつよく思ひます。と書いたところで、吹き来る風に、おまへの言ひたいことは大体わかつた、でおまへはいつたいなにができるのかね、と聞かれ、ことばにつまる悲しい私です。
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GX コンチェルト

2009-11-16 13:18:20 | Weblog
 最初に引用メモから。。。

 *****

序破急さんによる芥川也寸志作品リスト
http://www003.upp.so-net.ne.jp/johakyu/akutagawa.htm

 *****

cariqさんのブログ「猿を呼べ」
http://cariq.exblog.jp/

オーケストラ・ニッポニカ 第十六回演奏会
「芥川也寸志 管弦楽作品連続演奏会・その2」
(2009年11月16日記事)
http://cariq.exblog.jp/9252301/

(前略)
さて、第一部の最終曲が
“GXコンチェルトーGX1とオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート”(1974年作曲・初演)
エレクトーンのために作曲された曲です。今回は、本来使われていたGX1という機種がすでに使えないということで最新型のSTAGEAにより演奏されました。GX1という機種は、単純な電子オルガンではなく多くの種類の音源、リズムを備えた演奏型のシンセサイザーだったのだそうで、その面白さは、今回の演奏でも十二分に感じることが出来ました。曲も面白く、演奏も熱演でした。残念だったのはところどころでスピーカーにノイズが乗ってしまったことです。また、作曲家の意図を類推するなら、もっと立体的な音響効果を狙っても良かったような気もしました。スピーカーを普通にステージ上に配置するのではなく、ホール全体に配置するとか・・。そうすると、オーケストラの音と、エレクトーンの音が聴衆にとってはもっと聞き分けやすくなると共に、オーケストラが浮かび上がるイメージになたような気もするのです。音を機械的にいじるというイメージではなく、バックステージでの演奏を効果的に配置するというイメージです・・。まあ、聴くポジションいかんだったのかもしれませんが・・。
ところで、この曲のカデンツァは、芥川夫人の眞澄氏によるものだそうです。たまたま読んでいた本で知ったのですが、夫人はエレクトーンの最初期のスタープレイヤーだったのだそうですね。これは、芥川氏としてもコンチェルトをかかなきゃダメですよね(^^;)
(後略)

(以上、引用終わります)

 *****

 昔の記憶でうろ覚えですが、指揮者小林研一郎氏の自伝的エッセイ『指揮者のひとりごと』騎虎書房 (1993/12)の中で、たしか小林氏が、こんなことを書かれていた記憶があります。

(大意要約)「眞澄さん(旧姓江川眞澄さん)は、僕と同じく東京芸大作曲科のご出身で、石桁真礼生先生の門下。僕と同門になる。ヤマハのエレクトーンコンクールで優勝されて、そのコンクールの審査員をされていた芥川也寸志先生と知り合い、後に結婚された。芥川先生は、僕が第1回ブダペスト国際指揮者コンクールを受けようとしたときに大変お世話になった。僕の指揮者人生の上で大恩人にあたる・・・・・・」

 “GXコンチェルトーGX1とオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート”に話を戻しますと、この作品は、4つの部分からなり、その後半の音楽(とくに第三部以降に出てくるオスティナートの主題と第二の旋律)が、のちに1986年発表の「アレグロ・オスティナート」(これは、1986年、FM東京(現社名「TOKYOFM」)が、開局15周年記念事業として、東京生れの4名の作曲家に東京の四季に因んだ作品を依頼して出来上がった4楽章の交響組曲《東京》の、第四楽章にあたる音楽。他の三名の作曲家は、外山雄三、石井真木、三枝成彰の各氏)に転用されています。
 今日、J.S.バッハは転用改作の多かった作曲家のひとりとして知られていますが、芥川也寸志氏にも転用改作例は多いようです。たとえば、有名な大河ドラマ「赤穂浪士」のテーマ音楽も、映画「たけくらべ」の音楽からの転用。JASRAC会長をはじめとして、さまざまな公職に就かれて多忙だったこともその理由のひとつなのかもしれません。生前、「自分には作品を書き直す悪い癖がある・・・・・」と仰っていたそうです。
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短歌メモ

2009-11-16 06:27:52 | Weblog
 昨日、紀尾井ホールでオーケストラ・ニッポニカのコンサートを鑑賞する前、ホール目の前のホテルニューオータニ、ロビーで休憩しつつ、短歌をいくつかメモ。その短歌メモからです。


あからさまに人の値踏みをする眼なり十五年間客なき店の主は

扉(と)の脇にけさ摘みたるとふ花ありて積みたる本にも埃ひとつなし

私の好きな本だけ置いてます 主はそのときだけ眼(め)を細めて

伯爵の邸(やしき)の物置きとばかり思ひゐし古書店なりけり『伯爵家の裔(すゑ)』

けふ行けば「臨時休業」の札ありて隣りの邸(やしき)で解体はじまる

ブルドーザーに倒されたる塀の中見れば庭跡にひつそり花は咲きをり

あたらしき家族のいくつか棲み始む 季節は過ぎゆくばかりにあらず
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本日のコンサート

2009-11-15 20:22:48 | Weblog
 本日、四ッ谷の紀尾井ホールで聴かせて頂いたオーケストラ・ニッポニカのコンサート、素晴らしかったです。芥川さんが生前にご自身で仰っていたという「改作癖」の一端をすごくよく見せて頂けたという意味でも、なかなか興味深く面白かったです。何十年ぶりの再演のGX1コンチェルトの主要部分ですが、1986年に発表された「アレグロ・オスティナート」にそのまま転用されていることが今日の演奏からよくわかりました。その他のことはまたあらためて。芥川さんの改作癖にまつわる作品研究は、立派な研究テーマになるかもしれません。


 今日の教育テレビのN響アワーは、大河ドラマの音楽をテーマに一時間半の特集だそうで、楽しみです。
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夜の光が丘公園

2009-11-15 06:33:10 | Weblog
画像は光が丘公園のシンボルの光のアーチ。


夜の真っ暗な公園は、光の柱の立つパワースポットであっても、少々気味が悪いものでした。


昨夜のサイクリング散歩、いちど行ってみたかった光が丘公園まで足をのばしました。


たしかにふしぎなところでした。陽のしたで是非再訪したいです。


今日は、用事を済ませたあと、四ッ谷紀尾井ホールにでかけて芥川さんのオーケストラ作品を聴かせて頂く予定です。楽しみです。
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夢日記メモ

2009-11-14 17:34:21 | Weblog
 夕方、外が暗くなった頃に「夢日記メモ」とおもむろに書きだすと、なんだか一日ごろごろとだらしなく過ごしたことがいろんな方に想像されそうですが、くれぐれも誤解されませんように。これは今朝に見た夢の話です。

 夜、山嶺に囲まれたどこかの盆地の道を歩いていました。日本ではない、異国の田舎のような気もします。空を見上げると、きれいな満月とたくさんの星があって、いくつもの流れ星がくっきり見えていました。あ、流れ星、と思った瞬間、私の近くに誰もいなかったはずなのですが、さあ、流れ星を見ながら願い事をしてみなさい、あなたはなにをしたいのか、という声がどこからか聞こえて、私はその声に促されるように無心に、

音楽家になれますように。

と祈っていました。


 ふしぎな夢でした。



 今宵のネルロ・サンティ指揮N響定期公演のプログラム。ブラームスは生前、ウェーバーのオベロンもシューベルトの未完成交響曲も聴いたことがあってよく知っていたはず。そう考えると面白いです。
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メモ

2009-11-14 15:47:21 | Weblog
 本日、18時~21時、NHKFMで放送。第1658回N響定期公演。東京渋谷のNHKホールから生中継。指揮者、ネルロ・サンティ。

【曲目】

歌劇『オベロン』序曲(ウェーバー作曲)

交響曲第7番ロ短調D.759『未完成』(シューベルト作曲)

交響曲第1番ハ短調作品68(ブラームス作曲)



 楽しみです。
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ゆったり

2009-11-14 09:30:42 | Weblog
寒い雨のきょうはひさびさの休日になりました。今日のランチは、久しぶりに四ッ谷のエリーゼで豪勢に行きたい気分です。TBSラヂオの永六輔氏の番組に耳傾けながら、ゆったり過ごしています。
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