松濤権之丞泰明の父親山崎庄兵衛範古が書いた『山崎家譜』を少しずつ読んでいる。歌人としても盛名を誇ったという山崎吉家が死出の刀根山の合戦に向かうに当たって口にしたという〈ふるさとに今宵ばかりの命ぞと知らでやひとのわれを待つらむ〉は、吉家の自作ではなくて、かつて菊池武時が詠んで細君へ贈ったという当時から人口に膾炙した一首だったらしい。
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松濤権之丞泰明の父親山崎庄兵衛範古が書いた『山崎家譜』を少しずつ読んでいる。歌人としても盛名を誇ったという山崎吉家が死出の刀根山の合戦に向かうに当たって口にしたという〈ふるさとに今宵ばかりの命ぞと知らでやひとのわれを待つらむ〉は、吉家の自作ではなくて、かつて菊池武時が詠んで細君へ贈ったという当時から人口に膾炙した一首だったらしい。