左上 まなは 中3 / 右上 未奈 高1
左下 陽南 中3 / 右下 美月 高1
程よい冷房の温度を探り中です、ナツメです。
今回は学生クラスより、アクリルガッシュによる水のデザイン画をご紹介します!美術系高校を進学希望の中学3年生と、美術系高校に入学した高校1年生を集めましたので、完成度が非常に高いです。早速見ていきましょう!
まなは
青と赤の対比が美しい作品。2色をメインに据え、見せ場の注ぎ口は彩度を高く、他の部分は彩度を下げることで巧く視線誘導をしています。水の勢いや透明感なども丁寧に描写しており、外部の気温・水の温度までが伝わってくるような清涼感のある一枚になりました。
未奈
雨上がりでしょうか、水滴の乗った葉を描きました。厚みのある葉の描写もさることながら、水滴が葉脈に溜まっていたり水滴や下へ落ちていく様子などよく観察したことで説得力が生まれていますね。背景の白の抜けも軽快な印象で美しいですが、深緑に塗ってみると水滴が強調されてまた印象が変わります。
陽南
黄金色とも言われる蜂蜜ですが、ハニーディッパーから垂れている様子を色を変えて表現しており、そのメリハリからまさに黄金のような輝きを感じます。特有の粘度を出すために気泡や屈折も根気良く描きました。ディッパーをはじめとした基本的な明暗もバッチリ抑えています!
美月
一度描いたものの「これじゃ納得できません!」と上から全て描き直し、触った時のひんやりとした温度まで想像できる金属光沢を持った蛇口になりました。そのこだわりから、明るい色と暗い色のコントラストを使い分け、金属のきらめきと水滴の透明感の両方を高い質で描画しています。
4枚が並ぶと赤、黄、緑、青…と連作のような相乗効果が生まれ、一枚一枚を単体で見た時とはまた違った印象になりますね。これまでにも学生クラスの水のデザイン画を紹介してきましたが、「水」というテーマ一つからここまで解釈を広げ、画面を構成する創造力に脱帽です。