モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

いろんな画材に触れてみよう!

2010-05-26 00:39:00 | スタッフ講師
Yuri

赤尾です。
こちらは私が大学に入学して初めて描いた日本画です。
先週も第一弾の坂元さんの絵をご紹介ましたが、水曜日大人クラスは初めての日本画を描いている方が多く、皆さんの岩絵の具への反応がとても新鮮です。
私も大学に入学して初めて日本画を描いたとき、粒子の粗さによる色の違いや本描きに入るまでの過程の多さなどに衝撃を受けた覚えがあります。
油絵やアクリル、CGなど使い勝手の良い画材が主流の現代で、何故日本画という習得が難しくお金も時間もかかる古典的な画材を使って絵を描くのか・・・日本画を専攻していると、どうしてもこの問いがつきまとってきます。
私が日本画を勉強して本当に良かったと思っている点は、絵の具を作る過程から自分で経験することで絵を描く素材についてより深く考えるようになったこと、江戸時代の屏風絵など、古典絵画が大好きになったことに尽きます。
2日前の幸介先生のブログでも「技術を磨いて描きたいものを描く」のか「描きたいものがあるから技術を追いつかせる」のか・・・とありましたが、「描きたいものにどの画材を使ったら一番理想に近づけるか」「使ってみたい画材があるからそれに合うものを描のか」という素材についての選択も絵を描くにあたって大切になってきますよね。
そのときの気分で色々な画材や描き方を試してみて、「これだ!」と思える瞬間に出会えるのが理想的だと私は思います。
現在日本画を描いている生徒さんも、おそらく人生に1、2枚程度しか日本画を描く機会は無いかと思いますが、一度でも触ってみるのと一度も経験せずにいるのとでは、後々の美術鑑賞や画材の選択に対しても大きな違いになります。
美術館やお寺などで日本画を目にする機会はこれからもたくさんありますし、画材への知識があるとより楽しく鑑賞できるはず!
そんなわけで、人生初めての日本画を描いてみたい方はまだまだ募集中ですよ♪
あと最近日本画を推進しまくっているので、そろそろ違う画材もご紹介していきたいところです。

コメント
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