「冬眠中のクマ」 4歳
現在幼稚園年中さんでプライベートレッスンに通っているお子さんが年少終わり頃に描いた作品です。お母様から「冬眠している動物の絵をお願いします」とお題をいただきました。
クマは、冬眠中に1~3頭の赤ちゃんを産むそうです。
赤ちゃんクマは穴の中では、お母さんクマのおっぱいを飲んで育ちます。
狭い穴の中で親子のクマがピッタリと寄り添って、外の冬から春に季節が変化していく様子を感じながら春を待ちわびている、そんなあたたかさを感じる絵ですね。
暗い穴の中ではあるけれど、お母さんクマの愛情を感じる優しい表情と、安心して身を寄せている赤ちゃんがとてもよく描けています。
また、春が近づき成長した木が根っこをしっかりと生やし、穴の中までぐんぐんと伸びている生命力さえも感じます。
日本には四季がありますが、最近は冷夏や暖冬などが多かったり、食べ物、果物、野菜なども発達した流通のおかげで季節に関係なく色々な種類を食べられます。こども達に季節の良さや旬のものを伝えにくくなっています。
四季を感じさせるものだけでなく、この絵のように季節の移り変わりを感じる絵も描けると素敵ですね。 伊藤