晴れ時々スターウォッチング

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16年ぶりの黄砂による白い夕日

2023年04月15日 | お天気
東京で4月としては16年ぶりとなる黄砂がやって来たとニュースになっていましたが、その黄砂が仙台にもやって来たので、黄砂の時に見える白い夕日をウオッチングしてみました~。

 観測したのは4月14日の17時30分過ぎ、車の中からiPhoneで撮影した(助手席なのでご安心を)ため画質は悪いのですがいつもとは違う白っぽい夕日を撮影することができました。


 仙台では2016年4月24日に黄砂を確認しているので4月の黄砂としては7年ぶりです。


 それ以前は、仙台における4月の黄砂としては2015年、2012年、2007年に観測しています。


 こちらはスーパーマーケットの駐車場から沈む直前の夕日を撮影したものですが…

 
 思っていたよりは白くなくて、どちらかと言うと白っぽいと感じる程度の夕日でした。



以前、白い夕日を撮影したのは東京で黄砂が確認された16年前と同じ2007年の4月2日です。

2007年4月2日17時33分撮影 *過去ブログ→「白い夕日と白い月」 2007.4.2

2007年の4月は仙台で3日間連続で黄砂が観測されました。

 4月2日は全国11地点にある観測場所のうち札幌を除く10地点で黄砂が観測されています。

 それほど大規模な黄砂が訪れたということですが、写真を撮影した4月2日の仙台での視程はわずかに5kmです。これは過去20年間で最も規模の大きい黄砂だったと言って間違いないレベルです。

 視程5kmを下回ると様々なことに影響が出始めます。

 で、今回(2023年4月14日)の仙台での規模はどれくらいだったかを調べてみると…う~む,視程15kmですか、それでは夕日が白く見えなくても納得…ですね。

 さて、この黄砂ですが、温暖化が進むと減少する傾向にあるそうです。

 その理由としては、温暖化が進んで北極域の気温が高まることによって中緯度付近との気温差が少なくなって中緯度と高緯度の熱交換が緩やかになり、その作用として風が弱まって、ゴビ砂漠などの砂を巻き上げる大嵐も少なくなる。結果として黄砂が起きにくくなる…だそうです。

 と言われていますが、上記気象庁の年間黄砂観測のべ日数グラフを見ると温暖化によるトレンドとは関係ないように見えますが…どうなのでしょう?

 黄砂は体調にも影響するのでとかく嫌われがちですが、黄砂にも良い面があるそうです。黄砂が北西太平洋に落下すると黄砂の微粒子に含まれる鉄分が海水に溶けて、それが植物プランクトンの増殖につながるそうです。

 結果的に、植物プランクトンが増えるとそれを食べる動物プランクトンが増えてそれを食べる魚も増える可能性があるということらしいですが、地球上の現象全てが循環というリングでつながっているということですかね。

 …以上、黄砂による白い夕日のレポートでした~。