晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ISS太陽面通過(4/19)

2021年04月21日 | ISS(国際宇宙ステーション)
ISS太陽面通過の撮影記録で~す。

太陽面通過を撮影したのは4月19日、撮影場所は自宅から南へ約20kmの所です。

下の図はマイホーム地点でのイベント情報なので太陽面通過にはなっていませんが
こんな感じのパスで、ほぼ最大仰角での太陽面通過です。



さて、撮影機材ですが、今回は望遠鏡蓋の絞り環に太陽撮影用減光フィルターを被せた80mm屈折望遠鏡に惑星カメラ174MM+IR Pass Filter(685nm)を装着して撮影してみました。

天候は雲が多くなかなか太陽が姿を現してくれませんでしたが、ラッキーなことに通過の時間は太陽周辺のみ雲が無くなりました。しか~し、この日は一日中暴風警報が発令されており、望遠鏡の揺れはどうすることもできませんでした。

通過予定時刻は13時55分24.36秒、そろそろです…

キター! ISSがPC上の太陽面を一瞬で通過して行きました、が…
明らかに太陽面の中ほどでISSの姿が消えました。大事なところでコマ落ちしたようです。トホホです。



今日の太陽には小さな黒点群があったのですが、見事にその上を通過して行きました。



で、こちらは惑星カメラの元動画。(↓クリックで拡大)


ご覧のように強風で太陽がブレブレです。

この動画…よく見ると、後半部分で太陽右下を何かがものすごいスピードで通過しています。
なんでしょう? 見かけ上の大きさはISSより大きくて、速度はISSよりかなり速いようです。

はて? 鳥でしょうか? それとも低軌道の人工衛星? 強風で流れてきたゴミ? はたまたUFO?

気になるので、その部分だけゆっくりめのGIF画像にしてみました。(クリックで拡大)


ふむ、確かに何かが通過しています。ISSより大きいと言っても一回り大きいくらいで視直径にすると70″前後でしょうか。動きを見ると等速度運動をしているように見えるので人工衛星かなと思いますが不鮮明なのはなぜでしょう? 速度も驚くほど速いので、う~む、分かりませんね~。ま、正体はUFOということにしておきましょう。

このGIFアニメはちょうどISSが黒点群を通過するところなので、その意味では楽しめますね。



いて座のティーポット

2021年04月21日 | ISS(国際宇宙ステーション)
おお、ティーポットだ…

スカイチェックのため早起きして外に出た瞬間、目に飛び込んできたのはいて座のティーポット…
夏の星座が目の前にこんなに広がっているとは思っていなかったので意表を突かれた感じでした。

考えてみれば当たり前のことですが、天気のことだけ考えていたので…ちょっとうれしい出来事でした。夏の星座は力強くていいですよね。見ているだけで元気をもらえます。珈琲が飲みたくなったぞ~


南西の空を見ると、さそり座が獲物をねらっているかのように空に横たわっています。


東の空では太陽系で一位二位を争う巨大惑星の木星と土星がほどよい高さで並んでいます。


すでに薄明が始まっていますが画像処理するとうっすらと天の川が浮かび上がりました。


おっと、そうそう早起きの目的はISSの撮影に備えてのピント合わせでした。


本日のターゲットは太陽高度10°のISS Daylight Pass です。


野口宇宙飛行士の長期滞在ミッションも残すところあと1週間となりましたので撮れるときに撮っておこうという魂胆です。本日のISS光度は-3.3等級です。4月16日の朝も-3.3等級のDaylight Passがあったので双眼鏡で見ていたのですが、全く見えませんでした。今日は望遠鏡もセットしてやる気満々です。方位と高度も合わせてあとは通過を待つのみです。

さ~て時間です。そろそろ来るぞ… と思いきや、まったく見えません…そんなはずは…と思い望遠鏡を振り回すも、ファインダーの中にはヒットせず… なんと見つけることができませんでした。

う~ん、予感はありました。日の出後の空はどことなくモヤモヤしていて蔵王の山々もはっきりは見えない状態でした。さらに今日のコースは天頂よりも南側にあるので逆光ルートです。やはり順光でないと昼間のISSは見えないのかもしれません。残念ですが、次の機会を待つことにしましょう。

で、おまけの動画です。これはピン合わせの時にD810Aの動画モードで撮影した4時13分の木星です。



感度を高くしているので木星も衛星も肥大しています。
カリストは肥大化した木星と重なっているのでこのビデオ映像では見えません。

撮影機材はISS撮影用のDOB30cmにパワーメイトを装着したいつものシステムで~す。