晴れ時々スターウォッチング

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ISS拡大撮影(惑星カメラ編)その4

2021年04月07日 | ISS(国際宇宙ステーション)
ISS拡大撮影(惑星カメラ編)7th トライアルの記録で~す。

本日のイベントデータ


東京ど真ん中コースなので仙台からは直距離で533kmのやや遠めの通過です。


日没は18時06分ですが、18時20分になっても星が見えません。空が青い!
ピント合わせ用のシリウスを発見したのが18時25分…バーティノフマスクを使ってピンを合わせようとしたのですが、シリウスの光度が足りずはっきり見えません。とりあえず心眼で合わせたことにして撮影準備完了です。

本日の撮影システムは、Powermate2×+174MM+IR Pass Filter(685nm)です。
さて、時間です…が、ISSがやってきません。全く見えません。遅れているのか~、と思った瞬間
わぉ! すでにシリウスの上空を通過しています。かなり暗くて見つけられませんでした。

…ということで、撮影のスタートは最大仰角を過ぎてからで、高度44° 距離586kmのところです。


焦点距離を3000mmにしていますが距離が586kmもあるので拡大率はこの程度です。



こちらは18時34分03秒の動画を300pixelで切り出した一コマ(高度39° 距離644km)


スタートが遅かったので追尾は屋根で見えなくなる高度16°までしつこく追いかけました。
おっと、忘れてました。撮影データはShutter=0.876ms、Gain=250 (62%)、FPS (avg.)=44、
Frames captured=6104 です。


直距離586km , 仰角44° → 直距離 1167km , 仰角16°、58秒間


今回はシーイング対策用のIR Pass Filterを付けてみましたが、その効果があったのかよくわかりませんでした。最大仰角で撮影できなかったのは残念ですが、とりあえず動画を撮影することができたので今回のデータを基にして次回の作戦を練ることにしましょう。