駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

トランプは現実

2017年04月08日 | 世界

           

 今日も雨、菜種梅雨にしては遅いなあと思ったらこれは筍梅雨と言うんですと患者が教えてくれた。私と同年配のおじ(い)さんの言うことなので、ホンマかいなとググったところ本当は雨ではなく湿った南東の風のことを言うらしい。

 トランプ大統領がシリアを爆撃した。習近平と夕食のデザートを食べている時間帯だったらしい。狐と狸の化かしあいというが、狐と狸も裸足で逃げ出す虚々実々というより虚々実虚々の首脳会談に見える。

 日本人は大言壮語の輩にはあいつは口だけと反応しがちで、実際口ほどもないことが多いのだが、トランプ大統領は無茶なと響くことを口にして、実際に実行にかかる人物のようだ。アメリカは司法とジャーナリストがしっかりしているからある程度ブレーキは掛かるようだが、悪?を叩くということに関してはブレーキが掛かりにくいと診る。

 それに実際、悪の枢軸の北朝鮮のような国に話し合いが通じるかというと首を傾げざるを得ない。実際に攻撃するのには慎重でなければならないが、説得できる相手(金正恩)とは思えない。それをどこか微かに似ているトランプは百も承知だろう。優等生のオバマよりは対悪の枢軸では力を発揮するかもしれない。悪の枢軸と言っても北は中東ほど複雑ではない。金正男氏に起きたことをという考えも、誰も口にしないが考えてはいるだろう。

 事実は小説よりも奇なりと言うが、ゴルゴサーティーンが指導に使われる現実がある。戦後七十年、コップの中の嵐は時に激しかったけれども、日本人はあまりに平和な時代を生きてきたのかもしれない。

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キャスターが様変わり

2017年04月07日 | 町医者診言

             

 花に嵐と言う。今朝は嵐ほどの強風はないが、まだ五分咲きの花が風に舞う雨に濡れていた。

 NHKBS国際報道の田中淳子キャスターが交代した。ようやく慣れてきたのにと思うが、人材豊富なNHK、花沢雄一郎という人を持ってきた。未だどんな人かよく分からないが、増井渚が残ったのでまあいいか。

 国谷裕子さんのような例外はあるが、キャスターは長くても10年が目処だろう。適材適所であっても数年で交代するのが、バランスや多様性を保つために欠かせない方法だと思う。プライムニュースをしばしば垣間見るが、反町氏も一寸鼻についてきた、どこか横柄で本人は否定するかもしれないが不公平なところが出てきた。見始めた頃は、いかつい顔と体躯に似合わず鋭く公平と思ったが、根はちょっと陰険ながら旨いものを食って楽しくやろう路線の人?の地が出てきた気がする。なぜ政治評論家のTや化粧武装のSを重用するのかよくわからない。

 プライムニュースは僅かずつだが色褪せつつある。BS22時台の他局の番組に並ばれてきている。キャスターが変わってもさほど番組内容は変わらないかもしれないが、折角のゴールデンタイムの貴重な二時間を使った番組、反町氏は栄転させて新しいキャスターを起用し、改めてジャーナリズムの真骨頂を発揮する番組にしてはどうかと提案したい。

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MLB開幕、冴えない日本投手

2017年04月06日 | 小験

        

 マー君、ダル、前田そして岩隈まで、誰一人勝ち投手になれず、MLBの日本投手の出足が悪い。岩隈は二失点だから負けたのは味方の援護がなかったからと言えそうだが、あとの三人は合格点にはほど遠い内容で残念というより情けない。

 どうも日本選手は開幕の試合などここ一番に弱いのではないかと思ってしまう。ファンは我儘、負けても変わらず応援のファンも多いが、私のような俄かMLBファンは日本人の活躍がないと興味が半減する。踏ん張って巻き返しをお願いしたい。さもないとMLBは厳しいから、ローテーションから外されてしまう。

 BSMLBの平日女性キャスターが深津さんから平原さんに変わった。深津瑠美さんの穴を埋めるのは大変だろうが、平原流で頑張ってほしい。

 昨日は当日の朝電話したせいか、いつもの床屋の予約が取れなかった。そうかといって頭をすっきりさせるのを先延ばしにする気にもなれず、見知らぬ店に入ってみた。医院も同じだと思うが一人も先客がおらず閑散としてるとちらっと大丈夫かなという気になる。街に溶け込んだ長年地道にやってきた感じの店で、六十がらみの店主が、二言三言刈り方を確かめてから初めてというせいもあるだろうが丁寧にやってくれた。腕は良いようで仕上がりは良かったのだが、椅子が背中しか倒れず、備え付けの道具や店全体が古い感じがして、また来ることがあるか微妙だ。いつもの店は代が変わって建て替えたらしく天井が高く洒落ている上に清潔で、すべてが整頓されている。それに椅子は背もたれが倒れるのと同時に足が上がる最新式でとても楽だ。医院を含めどの客商売もそうだろうが、三十年一日では遅れてしまうところがあると思った。

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伏魔殿に曙光を

2017年04月05日 | 小考

          

 今朝のネットニュースで今村復興大臣がフリージャーナリストに激高したとの記事があった。「路頭に迷う家族も出てくる、どう責任を取るのか」という質問に、「福島県が中心になって寄り添ってやってゆく方がいいだろうと、福島県の事情やその人たちの事情も分からない国の役人がやったってしょうがないでしょ?それを国がサポートする」と答え、「なぜ帰れないのか、とかの事情を大臣ご自身がご存知ないからではないか?それを人のせいにするのは、僕は」と畳みかけられて「人のせいなんかにしていないじゃないですか!誰がそんなことをしたんですか!」と激怒。何が無責任だというのか、発言を撤回しろ、しません。しなさい、うるさい出ていきなさい・・。というやり取りがあったと報じられている。

 フリージャーナリストの質問文言も時間がないせいもあるのか短絡的ではあるが、大臣も懐が浅いというか職務の自覚がないというか、福島県民どころか国民を置いてきぼりの建設的でない感情の爆発でいただけない。あとから陳謝したということであるが、それは謝っておかないとまずいぞという忠告によるものに見えてしまう。

 プライムニュースを八割方見たのだが、都の百条委員会の証言もずいぶん食い違いが出てきて、一体何が本当なのだろうと思わされる。俺は悪くないという人達がおられるようだ。決定を先延ばしにしているというのは、勿論、徒に先延ばしはいけないが、都民を置いてきぼりにした、単に小池知事を責める発言に聞こえる。

 どうも政治家には多国籍、違った他人責軍が多いと思う。権力のある政治家ほどその傾向が強いようだし、その援助隊も多いようだ。他人責軍に抗うフリージャーナリスト、質問力質問法に精進が必要と思うが、めげずひるまず頑張っていただきたい。人を責めるのが目的ではなく、問題を浮き彫りにして、多少なりともより良い道筋を見つける情報を明らかにするのがジャーナリストの仕事と聞いている。減少傾向のあるジャーナリストを応援したい。

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天使の言葉、後悔するわよ

2017年04月04日 | 診療

      

 今朝は一転暖かく、速足で歩くと汗ばむほどだった。漸く桜が咲き始めてきた。北国にも春の兆しが明らかだろう。

 看護婦というものがどういう人種か、身近で半世紀近く共に働いてきたのでよく知っている。詳しく論評できるが深入りは避けたい(人種という言葉はあまり良い意味で使われないことが多くなったが、ほかに良い表現を思いつかないので使わせて貰った)。信頼でき尊敬できる人達が多いのは間違いない。白衣の天使がなぜそう言われるようになったかよく知らないが、おそらく苦しく辛い病人からそう見えたのだろうと思う。きっと本物の天使もそうだと思うが、優しいけれど決してひ弱ではない。

 もう九十過ぎて杖なしでは歩行もおぼつかないK爺さん、いまだに女性が大好きで看護婦さんの方によろける癖がある。「もう駄目だけどね」と脈を取る看護婦の脈を取ろうとする。当院の看護師は四十代五十代のベテランばかりで、天使と言っても飛べそうにはないのだが、大年増でも九十過ぎのKさんにはみんな若く美しく見えるのだろう。馴れ付こうとする。

 昨日もK爺さん、足が浮腫んだと息子さん、と言っても禿げてきているので弟に見えるのだが、に連れられてやってきた。多少息切れがしても口は達者だ。当院の看護師Mが診察するので「上を脱いで」と優しく指示すると「下も脱ごうか」とK爺さん、僅かに間をおいて「後悔するわよ」とMさんは冷たく言い放った。爺さんはきょとんとし、私も一瞬耳を疑った。 

コメント (2)
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