どういうわけか目を引くニュースは重なる。ヨーロッパの英仏独の選挙、北を巡る緊張、陛下の生前退位問題、自民党の劣化醜聞、現金泥棒・・・。官邸も森友問題が霞んでしめたとは言っていられない状況だ。
目白は見たことがあるが目白押しは知らない。七、八年前に亡くなったY爺さんは「先生、内緒だよ」と言いながら目白を飼う面白さを教えてくれた。確か捕まえ方まで教えてくれたと思うが、目白押しがどんな様子かまでは聞き忘れた。
中で素人の私でも容易に察しがつくのが3.8億円強奪事件だ。周到に準備されており、誰かが犯人に情報を漏らしていたか、何らかの方法で事前に情報を掴んでいたに違いない。私は資産家ではなくかろうじて準資産家に手が届く程度なのだが、その私でも現金は3.8憶の二桁下の三百万程度しか手で持ってみたことはない。3.8憶円が手では持てない量なのは明らかで、其れを持ち運ぶ、またそうした現金で取引をするのは尋常ではない。目を眩ませる、記録を残さない・・、いろいろやましい事情があるのではと思えてしまう。盗まれた人物は日頃から、そうした金額の現金を取り扱い慣れていたのだろうか、とにかく警戒不十分でそうした人物がこうした額の現金を扱っているとしたら、庶民の知らない薄暗い世界があるということになる。遠い昔、黄金の七人と言う傑作映画があったのを思い出す。ロッサナポデッサは居るのかなと余計な想像をしてしまう。
偶然か、警戒のたまものか、七億円の現金を密送しようとした韓国人が福岡空港で捕まった。車関係の社長に頼まれた別件らしいが、不穏な世の中を狙って何だか悪い奴らが暗躍し始めているらしい。意外にマレーシア警察に実力があった。ここは評判の高い?日本の警察力を目にもの見せて、悪をぎゅーと懲らしめてほしい。
いつも思うのだが推理小説家はわかっている材料から事件を推察してほしい。腕の見せ所だ。小説のネタにするので内緒などけち臭いことは言わず、知恵を絞ってほしい。そうそう、税務署も頑張ってください。