駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

身体だけでない予防と早期発見

2017年04月14日 | 町医者診言

         

 三寒四温の温度は上がってきているが、まだ上がり下がりの波は続いており、今日は肌寒い。随分天気予報は当たるようになったが、気候変動を読むのはまだまだ難しいらしい。尤も、AIが実力を発揮しやすい分野のようで、世界の科学者が協力して十年二十年五十年先の気候変動予測に取り組んでもらいたい。

 中国の南沙諸島占拠やロシアのクリミア侵略を見ていると素朴になぜ現行犯なのに逮捕できないのだろうと思ってしまう。ここでもPOSTTRUTHというのかALTERNATIVE FACTSというのか、日本人の私から見れば屁理屈にしか聞こえないのだが、自分勝手?な言い分を持ち出して正当化が謀られている。正当化できなくても、白にちょいと黒を混ぜて灰色化すれば十分なようで、言い合いが成立し、訳が分からなくなればいいらしい。口は便利で何とでも言える。その点ではトランプ氏は引けを取らないわけで、金正恩まで巻き込んだ煙幕の張り合いで一転俄かに搔き曇り何だかきな臭くなっている。安倍首相は国内向けには煙幕が得意(最近家庭内事情で神通力が低下している)だが、国外ではどの程度の実力なのだろう。S、Y、Tの援護もなく、面舵を見透かされて選択範囲を狭められているのではと危惧する。

 医療では予防と早期発見が重症化を防ぐ一番の方法で、それは政治の世界にもある程度通じるのではと思う。阿呆がボタンを押すのを未然に防いでほしい。甘い考え?そんなことはない、予防と早期発見の大切さを我々は幾多の患者さんの命と引き換えに学んできて、心に刻んでいる。

コメント
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