駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

伏魔殿に曙光を

2017年04月05日 | 小考

          

 今朝のネットニュースで今村復興大臣がフリージャーナリストに激高したとの記事があった。「路頭に迷う家族も出てくる、どう責任を取るのか」という質問に、「福島県が中心になって寄り添ってやってゆく方がいいだろうと、福島県の事情やその人たちの事情も分からない国の役人がやったってしょうがないでしょ?それを国がサポートする」と答え、「なぜ帰れないのか、とかの事情を大臣ご自身がご存知ないからではないか?それを人のせいにするのは、僕は」と畳みかけられて「人のせいなんかにしていないじゃないですか!誰がそんなことをしたんですか!」と激怒。何が無責任だというのか、発言を撤回しろ、しません。しなさい、うるさい出ていきなさい・・。というやり取りがあったと報じられている。

 フリージャーナリストの質問文言も時間がないせいもあるのか短絡的ではあるが、大臣も懐が浅いというか職務の自覚がないというか、福島県民どころか国民を置いてきぼりの建設的でない感情の爆発でいただけない。あとから陳謝したということであるが、それは謝っておかないとまずいぞという忠告によるものに見えてしまう。

 プライムニュースを八割方見たのだが、都の百条委員会の証言もずいぶん食い違いが出てきて、一体何が本当なのだろうと思わされる。俺は悪くないという人達がおられるようだ。決定を先延ばしにしているというのは、勿論、徒に先延ばしはいけないが、都民を置いてきぼりにした、単に小池知事を責める発言に聞こえる。

 どうも政治家には多国籍、違った他人責軍が多いと思う。権力のある政治家ほどその傾向が強いようだし、その援助隊も多いようだ。他人責軍に抗うフリージャーナリスト、質問力質問法に精進が必要と思うが、めげずひるまず頑張っていただきたい。人を責めるのが目的ではなく、問題を浮き彫りにして、多少なりともより良い道筋を見つける情報を明らかにするのがジャーナリストの仕事と聞いている。減少傾向のあるジャーナリストを応援したい。

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