goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

毒食わば皿まで、続編

2016年11月10日 | 政治経済

           

 毒食わば皿までに続編があるとは予想しなかった。どうもクリントンでなければトランプでも良いという気持ちが強い人が多かったようだ。オバマの変えようというチェンジと違い、政治に不満を持つ人達が今と同じは嫌というチェンジを選んだように見える。

 トランプは勝利宣言で、亀裂の傷を修復してもう一度一つになろうなどと格好いいことを言っていた。素晴らしい呼びかけに聞こえたが、しばらくすると眉に唾を付けたくなった。クリントンを罵る汚い言葉を連発していた同じ口から突然立派な言葉が出てくるのに違和感を感じるのだ。人間に多面的なところがあるとしても、これではジキルとハイドではないか。

 トランプは人心掌握の術に長けているのだと思う。クリントンを既得権益の象徴に祭り上げ、巧みな悪口非難によって、現状に不満を持つ白人中下層の票を集めることに成功した。そしていざ大統領に選ばれれば、勝利宣言で期待されているであろう言辞を並べる才能がある。

 しかし、選んだ人達の期待に応えられるだろうか。例えばメキシコ国境にメキシコ負担で壁を作るなどという公約が実行できるものだろうか。口は便利だからと言って、公約が出来ない言い訳を並べ始めれば、信頼は失われるだろう。一年目は良いとしても、二年目の試練に耐えられるだろうか。難しそうな気がする。

 こうした人物に太刀打ちできる政治家は日本では安倍さんぐらいのものだろう。日本の国益を守るために頑張っていただきたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンチとアクセプト

2016年11月09日 | 世の中

       

 昼過ぎにはアメリカ大統領選挙の行方が判明する。色々あったがクリントンが勝つだろうというのが大方の見方で、実際そうなるだろうと思うが、問題は選挙後だ。人物としてはとても尊敬できないトランプが、大統領候補に残り、しかもプロの政治家で女性のクリントンと互角の戦いをした。

 果たしてすんなりとノーサイドが訪れるだろうか。トランプの台頭は、アメリカの現状に不満を持つ層が四割くらい居るという証左で、トランプは負けたら選挙に不正があったと言い出しかねない。負ければ敗北を受け入れるという、アメリカ民主主義の伝統を受け入れない人物に見える。つまり、不満はくすぶり続けるだろう。

 クリントンでは変わらないからとトランプを支持する人の影響が残るのではないかと思う。トランプを支持したことが一定の効果を発揮するのではないか。TPPにしてもクリントンはどちらかと言えば推進派だったはずで、受けないと見て方針を変えた、既にそこにトランプ効果が出ている。

 私は政治評論家ではないが、政治にだけは誰でもそれぞれの見解と持つことが出来、意見を言えると思っている。日本がこれからどうするか、それは個人の手に余ることのように見えても、誰しもが考えたらいいと思う。

 政策をもっと正直に正確に論議報道するように変えたい。TPPの光と影、豊洲の盛り土や東電と福島原発処理・・・、芸能人のスキャンダルは後回しで、こうしたことを詳しく報道して欲しい。政治を単に気に食わないといった皮相の感覚で判断するのは危うい、それでは盛り土がどこかへ行ってしまう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜜柑が黄色くなっても、青くならない

2016年11月08日 | 診療

    

 漸く少し忙しくなってきた。例年より2週間くらい遅い。やはり本格的に寒くなり、それが一週間くらい続かないと風邪引きは増えないようだ。

 患者数が増えるといっても一二割なのだが、それでも忙しく感じる。要するにそれほど大きな余裕を持って仕事をしている訳ではないのだ。三割増えると非常に忙しい。五割増しは限界で、二三日なら何とかこなせるが一週間続くと入場制限が出て来る。入場制限といっても大体は自然発生的なもので、待合室の立ち待ち患者の群れを見て、入り口でお帰りになる。尤も、そうしたことは十年に一回あるかないかだ。

 一二割の増加は多少懐も暖まり問題なくありがたいくらいなのだが、三割増しになるとミスが出やすくなるので、とても神経を使い疲れるので勘弁して欲しくなる。そうはいってもサービス業でしかも医業なので、患者さんを選ぶことはできない。繁忙期は収まるまで余暇を全て休息に当ててひたすら凌ぐほかはない。

 それでも今は夜間急病センター当番病院があり、三十年前に比べればうんと楽だ。真夜中に起こされるのは数ヶ月に一度ご臨終の時だけで、父の時代に比べれば雲泥の違いと言っても良いだろう。

 まあ、仕事によって季節毎の忙しさは違い、夏に忙しい仕事や季節はあまり関係ないという仕事まで色々のようだ。これから三月初めまで、内科医は忙しい季節になる。五六年前までは忙しいとやる気が出て頑張れたものだが、今年は寒さの中急峻な峠を越さなければならないかと、先を見て少々うんざりしている。

 クリントンは一つ年下、トランプは同い年、ようやるなあ、政治家とか芸能人は普通人とできが違う、元気という病気なのではと思ったりする。

 私は普通人なので、もうそう長くは働けんなあと色々考えている。少なくとも、仕事量を減らす必要を感じ始めている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毒食わば皿まで

2016年11月07日 | 政治経済

      

 今日は立冬、颯爽と自転車で追い越して行った若い女性が巻き起こした旋風が頬に冷たい。

 トランプがFBIの陰謀か判断ミスによって支持率を回復し、クリントンと競り合っている。FBI長官は騒がせておいて、投票前々日になって訴追はないなどとわけがわからん発表をしている。人騒がせな長官は一体どう言う人物なのだろう。

 トランプ支持派の中にも、本当はトランプの人間性には問題があると思っている人達が結構居るようだ。しかし現状維持のクリントンよりはましと腹立ち紛れでトランプを支持しているらしい。トランプのような情緒不安定な人物は大統領に相応しくないと思うが、毒食わば皿までで、口先ばかりでやれるものならやってみろと思ったりもする。尤も、お手並み拝見と思っても、核のボタンを押しかねないので、それだけは心配だ。

 トランプは負けても選挙にインチキがあったと敗北を認めない様子なので、クリントンが当選してもアメリカは内紛で前途多難となる恐れがある。アメリカはと書いたが、実は資本主義というシステムが行き着くところまで行き格差が拡大し、割を食う人達の不満は全世界でマグマのように蓄積してきており、黙っていない人達による社会不安の種は各国にある。日本には根強い中流意識があり、強者に逆らうのを避ける傾向があるせいか、今のところ社会不安は少ないようだ?。

 利害が絡み力と策略が物を言う政治にAIを導入するとどういうことになるか興味がある。囲碁や将棋よりも政治の方が単純に見えるが、そうでもないのだろうか。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祭りに酔う

2016年11月06日 | 

          

 小旅行で祭りに寄った。昔懐かしいアセチレン灯火はないが、夜店が連なり懐かしい祭りの雰囲気は残っていた。残念ながら子供が少なく、そのせいか金魚すくいや輪投げ射的などは見かけず、食べ物屋が主であった。

 六十年の昔、五十円を握りしめ目を輝かして境内を回ったのをまさに走馬燈のように思い出した。今から考えれば子供だましの手品に大金十円を投資し、スカを食ったのを悔しく思い出した。

 思えば何でも高くなった、殆どの食べ物が五百円もする。どうも一種類では物足りずイカ焼き肉巻きカステラと次々購入し家内と分けて食べた。来年は孫どもを連れてきたいと思ったが、果たして興味を示すであろうか?、塾を休むことが出来るであろうか?。

 お祭りが子供に忘れられるようでは、日本の将来は危ういと思う。

 すれ違い嫌みの応酬、カエルの面に水のNHKの政治討論会の出席者も夜店を一回りしてから、討論し直してはどうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする