駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

土佐の高知と越後の上越

2016年11月19日 | 世の中

    

 今日も雨、もと言いたいほど今年の十一月は雨が多い。幸いさほど寒くなく、濡れた落ち葉を踏んで出てきた。

  土佐と越後では南国と北国になるわけだが、非のようで似たことが起きている。土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た、越後の上越で坊さんひき逃げするを見た。

  片や若い坊さん、片や年老いた坊さんでかなり状況は異なるが、僧侶に御法度のことをしでかしている。然るに糾弾の穂先はさほど鋭くないようだ。駄目な坊主という程度のお咎め?で、裏を返せば期待されなくなっているのかもしれない。まあ、門外漢からすれば、俗臭ふんぷん、果たしてそれで良いのかと首を傾げたくなる。人間は罪深い存在だからと言われても、確かにそうだとは思うが、こうした場合、言い訳にも聞こえる。

 世間の眼というのは危うく流されるところもあるが、肝を外さないところもある。例えば我田引水と言われそうだが、十数年前から医者に対する風向きが少し変わっている。俗悪の算術医とステレオタイプに叩くことが減ってきた。なぜ、風向きが変わったのかはよく知らないが、医者としては理解が進んだと感じている。

 坊さんの場合はどうなんだろう。ひき逃げの波紋は広がるだろうか?。

コメント
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