駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なでしこジャパン、アジアカップ優勝

2014年05月26日 | スポーツ

             

 ナデシコジャパンがアジアカップでオーストラリアに1対0で勝利し優勝した。劇的な準決勝タイムアップ寸前のゴールをヘッドで決めた岩清水がまたしてもヘッドで決めた。

 世界を制してもアジアでは勝てていなかったなでしこジャパンだが、アジアでも優勝し実力を証明した。正直に見て紙一重の力量の差、幸運を呼び込む準備と折れない気持ちを持っていたのだと思う。

 岩清水はバックとしては特別体格が良いわけではないが、先を読む力が素晴らしく、的確なポジショニングで危機を凌ぎ決定力を発揮した。

 勝利は勿論全員で獲得したものだが、小柄でやんちゃ坊主のような風貌ながら抜群のサッカーセンスと運動能力を見せた宮間あや、 最後尾にあって的確な指示を出し正確な判断と果敢な守備を見せた福元美穂、そしてティームをまとめ的確な采配をした佐々木則夫の監督力は特筆に値する。

  美人はいつも美しくなければ美人とは言わない。川澄奈穂美はどんなプレーをしている時も美しく、本物の美人だ。

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黒船が来ている

2014年05月25日 | 小考

                         

 日本は島国のせいか(他にもいろいろな事情があると思われる)、内からの変革は少なく外からの刺激に反応して自らの体制を修正変革をしてきた。明治維新を引き起こした外的要因を象徴的にペリー来航で捉え、黒船が来たと表現するようになった。

 この十年、今ほど外国との関係に関心が高まっている時期はないと感じている。環太平洋、特に東南アジアから日本にかけての外交問題が一般日本人も巻き込んだ関心事なっている。中国の周辺海域への私利明白な進出、ロシアのウクライナ介入、タイの軍事クーデター・・、これに集団的自衛権問題が密接に係わってくるのは明白で、黒船が来ていると感ずる。

 NHKの日曜討論を垣間見て、日本をどう守るか日本をどっやって生き延びさせるかについては、党派を越えて外交と戦略の最善策を考えることのできる問題のように思った。政治家は数や力に訴えることなく、激昂して思考力を失うことなく、情に訴えて目を眩ませることなく、議論を尽くながら迅速に手を打たねばならない。いずれにしても今、日本は外況により変革を強いられている。

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チェンジ オブ ペース

2014年05月24日 | 身辺記

               

 前期高齢者になってから徐々に、診療後の勉強会講演会に出席するのを減らし、この二三ヶ月は週一回以下になってきた。一番の理由は疲れるからだ。それに薬品メーカーの講演会などは内容に偏りがあったり重なりがあったりで、疲れに見合う新知見が得られないと感じるようになったからだ。

 その代わりBSテレビを結構見るようになった。BSフジのプライムニュース、囲碁将棋チャンネル、国際報道2014,BSワールドスポーツなど、うたた寝を挟んですっと見てしまうこともある。

 プライムニュースに出てくる熊みたいなキャスター、反町理というらしいのだが、は見かけによらずツボを押さえた質問をするので見直した。どうも見かけで判断すると(良く当たるからやむを得ないが)外れることもある。時宜を得た幅広いテーマの中からで二三名その分野の専門家をゲストに招き解説討論して行くのだが、成る程と新しい知見が得られることも多い。なんだこの提灯持ちというゲストも時々居る。昨日もウクライナに絡めてロシアの政治状況の話が出ていた。当たり前だがウクライナ紛争の背景は複雑で、歴史的背景と肥沃な国土に利害が絡み、西側からけしからんと非難されるロシアにも何某かの言い分があるようだ。いつも感じるのは世界を理解するのに歴史的知識が欠かせないということだ。通り一遍の世界史の知識では足らない。今更ではあるが、世界史を勉強したくなる。

 やがて七十、現役もあと数年の老兵医師が医学の勉強よりも歴史の勉強に目を向けるのはあって良いことだろう。仕事どころか人生だってさほど残っていないかも知れないのだから。

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風評を生み出すもの

2014年05月23日 | 世の中

                     

 福島の放射能汚染に関して、風評被害があると漫画が糾弾された。黒か白かと決めつけ、興味本位に大騒ぎし、直ぐ忘れるのが多くのマスメディアの常套報道である。

 スポンサーの無言の圧力がある?せいか、放射能が危険という内容の方が大丈夫という内容より咎められることが多い。いずれにしてもいつも発信源が叩かれるが、受信側をたしなめる報道は殆どない。受け取る側に主体的な判断力があれば、放射能汚染報道もいたずらな恐怖を生み出すことはないはずだ。

 絶対確かな科学的根拠などというものはあり得ない。絶対が付いたらそれは科学ではない証拠だ。どれ位危険かは確率/時間で表される。例えば**を食べることで今後十年以内に癌になる確率は、六コのサイコロを振って全部一の目が出る程度ですよという具合だ。そうした確率にしても、十分なデータはないのだろうと思う。現在分かっている範囲での情報でよいのだ。手の内を隠さない情報を参考に、今までの人生経験を踏まえて個々に判断すればよいと思う。

 問題は手の内を隠そうとする姿勢や風評と決めつけて叩こうとする報道の方にあるだろう。世の荒波に揉まれて生きてくれば、なぜ隠そうとするのだろうか、なぜそんなに非難するのかと考える力が付いてしまう。最終的な放射能処理までを組み入れれば原子力発電の方が火力発電よりも高く付くことを明らかにした金子教授の試算や、今現在も放射能処理に現場で従事している人達の労働実態などを風評被害と同等に報道すれば、風評は減るのではないだろうか。

 

 

 

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社会人女性の選択

2014年05月22日 | 世の中

            

 女性のMR(医薬品メーカー情報提供販売員)が本格的に採用されるようになって10年になる。今では訪問してくるMRの三分の一は女性だ。当初、戸惑いと違和感があったが、もう慣れ全く抵抗がない。むしろむさ苦しく売り込みの激しい中年男性よりも、若い彼女らの方が丁寧で感じが良く、応対に疲れない。

 MRは転勤の多い職種のせいか、あるいは一般的な現象なのか、十年選手の女性MRは少ない。大抵30歳を目前に結婚や転職で辞めていくようだ。中に結婚して子供も居てという女性MRが一人いるが、なかなか大変そうで、お子さんがもう一人できればとても続けられないという雰囲気だ。少子高齢化と女性の社会進出の天秤はさじ加減が難しい。転勤の多い仕事は女性には難しい感じがする。

 アラフォーでもアラサーに見えるなどと、若く見えることが最高の価値のような宣伝が溢れているが、若く見えても卵子は年を取り妊孕性(妊娠する力)は実年齢に比例して落ちてゆく。少子高齢化を考えれば三十前に結婚するのが勧められる。別に少子高齢化のためではなく、実際問題として三十前に結婚されるのが宜しいと爺は思う。

 そうしたわけで、入社五、六年目になると女性MRに苛立ちというか焦りというか不安というか微かな変化が現れる。若い女性特有の選択というか、なぜか東京に出たいと折角の一流企業を辞め東京の会社に就職していった例が二例ある。十五人ばかりの内の二人だからかなりの高率である。果て、東京がそんなに良いか、東京で良いことがあるだろうか、保護者ではないが余計な心配をしている。

 

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