駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

科学的?研究所

2014年05月10日 | 世の中

                  

 小保方問題は再審査されることなく、門前払いされることになった。人の噂も75日と早期幕引きを意図した組織的な決定のように見える。

 小保方さんに間違いがあり、未熟であったのは明らかだが、それに対する理研の対応は官僚的で硬直したものに見える。まるで汚染されて臭う人のような扱い方だ。

 ラザフォードであったらこんな結末にはしなかっただろう。「馬鹿者」と叱責したかも知れないが、研究者としての可能性や将来性はきちんと見極め大所から対応しただろう。優れた業績を上げた人が必ずしも良い上司たり得るとは限らない。日本の悪い所が露呈した。小平邦彦先生がアメリカの友人に「えー、あなたがDeanだって。信じられない」と首を傾げられたと書いておられる。

 実は不心得者として切り捨てることで蓋をして切り抜けた研究室は数多い。マスコミが再燃させないように遠い昔のことのように素知らぬ振りをしているようだ。

 未熟なのは小保方さんだけではない。

 

 

 

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