駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

チェンジ オブ ペース

2014年05月24日 | 身辺記

               

 前期高齢者になってから徐々に、診療後の勉強会講演会に出席するのを減らし、この二三ヶ月は週一回以下になってきた。一番の理由は疲れるからだ。それに薬品メーカーの講演会などは内容に偏りがあったり重なりがあったりで、疲れに見合う新知見が得られないと感じるようになったからだ。

 その代わりBSテレビを結構見るようになった。BSフジのプライムニュース、囲碁将棋チャンネル、国際報道2014,BSワールドスポーツなど、うたた寝を挟んですっと見てしまうこともある。

 プライムニュースに出てくる熊みたいなキャスター、反町理というらしいのだが、は見かけによらずツボを押さえた質問をするので見直した。どうも見かけで判断すると(良く当たるからやむを得ないが)外れることもある。時宜を得た幅広いテーマの中からで二三名その分野の専門家をゲストに招き解説討論して行くのだが、成る程と新しい知見が得られることも多い。なんだこの提灯持ちというゲストも時々居る。昨日もウクライナに絡めてロシアの政治状況の話が出ていた。当たり前だがウクライナ紛争の背景は複雑で、歴史的背景と肥沃な国土に利害が絡み、西側からけしからんと非難されるロシアにも何某かの言い分があるようだ。いつも感じるのは世界を理解するのに歴史的知識が欠かせないということだ。通り一遍の世界史の知識では足らない。今更ではあるが、世界史を勉強したくなる。

 やがて七十、現役もあと数年の老兵医師が医学の勉強よりも歴史の勉強に目を向けるのはあって良いことだろう。仕事どころか人生だってさほど残っていないかも知れないのだから。

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