駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

借金は返済してきた

2014年05月18日 | 人生

                   

 長く休むと反動で休み明けの四、五日は患者さんが多くて混み合う。先週初めまではおおよそ二割増しの患者数で、忙しかった。この時期は学校健診もあるので疲れた。週末のセミナーは外科系統の話でもあったし、とても出席する元気はなくお休みした。

 残念ながら疲れたからといってぐっすり眠れるわけでもなく、今朝も六時過ぎに目覚めてしまった。どうも年を取ると七時間以上眠るのが難しい。あれ未だ五時五十分と、もう一寝入りを試みたが眠れず起きてしまった。今日は山小屋に行く日なので、昨夜仕込んだカレーを暖め直し、出発の準備をした。カレー(欧風)は二三度温め直すと美味しくなる。

 普通借金には利子が付くものだが、医院を休んだ場合は来る予定だった患者さんが休み明けに全て来られるわけでなく、10%くらいは他に回られたり待っている内に良くなったりで受診されない。銀行ではないので、全部戻ってこなくても不都合はない。むしろ混雑がいくらか緩和されて有り難いくらいだ。

 患者さんでなく、本当の借金の話をしをすると開業した24年前は銀行の査定も厳しくなく、私の何を信頼したか殆ど信用だけで億近いの資金を貸してくれた。幸いそれは数年前に全て返し終えることが出来た。今、医院を開業しようとしても、簡単には億の資金を借しては呉れず(借りられても、返すのが大変になっている)、医院の建て貸しで開業される医師も多いようだ。

 まあ、こうして個人の借金は何とか返済回収されているようだが、段々額が大きくなって中企業大企業自治体国になってゆくと、棒引きとまでは行かなくても倍返しでなく半返しなどということもあるらしい。経済は素人だが、ひょっとして国の借金は半返しで勘弁などという事態が起きるのではないかと思っている。大きな声では言えないが、インフレというのは二十年の目で見れば半返しにということになるはずで、何だか響きの悪いことは言わないんだなあという気もする。はっきり申し上げて、高齢者には二十年先のことは闇か朧の中で、深刻になれない。お若い方はどう思っているだろう。君達、特に文化系は大学で何をしているのと聞きたくなる。

コメント
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