駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

衣を脱ぐ安陪首相

2014年05月03日 | 政治経済

                

 国外に出ると歯の絹が取れるのか、今まで衣の下に隠していた鎧が出てきた。経済の為に原発を再稼働させると明言した。国内では苦いことは人気にあやかってオブラートに包み曖昧に言いくるめる名優振りを発揮してきたが、外国でははっきり言わないと分かって貰えないせいか衣を脱いだようだ。尤も、年度が開けて国内でも本音が通りそうと段々衣が薄くなっているようだ。

 安陪首相のネガティブでない前へ外へという姿勢は評価しているけれども、衣の下に隠された復古路線は支持しない。

 上意下達の規律ある強い国をもう一度という野心が表に出てきたようだが、果たしてそうした国がいつどこにあったのだろうか。安陪さんの遵奉する上はどのようなものだろうか、取り戻そうとする日本の人達が恵まれ仕合わせだったかどうかなど忖度しがたいと思う。

 安陪方式でゆけば、格差は拡大し、恵まれない者は自業自得と言われかねない社会になりそうな懸念を払拭できない。日本人は皆国民なので、異論のある人も差別することなく遇する締め付けのない世の中をお願いしたい。

 福島の浜通りは放射能で汚染されてしまった。今も放射能は漏れ続けている。一体いかほどの被害金額になるのかを包み隠すことなく明示して欲しい。お気の毒と言う前に、全ての事実を公表し学び反省して、次の一歩を踏み出すのが本当の手向けだと思う。再稼働を強行するのなら、不都合な部分を隠さない十分な説明をお願いしたい。

 責任を取りようがないことに責任を持ってなどと言えないような気がする。 

コメント
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