駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

似て非なる者

2014年05月01日 | 小考

               

 長雨が上がり緑が一層鮮やかに目に染む朝だった。どこからお出ましになったか玄関の扉に小指の先ほどの小さなでんでん虫が張り付いて、忙しなくと言ってもゆっくり移動中であった。子供か元々この大きさなのか、早く身を潜めないと鳥に食べられてしまうぞと注意してやりたかったのだが、でんでん虫語は話せない。

 学者でも外交官でもない臨床医の観察なので話半分以下だが、それほど的外れではあるまい。元々似ているわけではないのだが、最近お付き合いしにくい感じがする隣人を苦手意識からCKと同列に見がちだが、実はかなりというか相当違っている。

 Kさんは国土が狭いせいか比熱が小さく過敏で、地域性があっても刺激に対する反応は一様で下から上まで中から外まで一体となって揺れ動く。Cさんは図体が大きく、地域性が根深い多民族の合衆で上から下に幾重にも階層があり、中から外には音信不通の所があって、手や足まして背中や尻の部分は口の言っていることが聞こえていないというか聞いていない。

 Kさんは過激で分かり易いのだが、過敏でプライドが高いのでお付き合いは簡単にはうまくいかない。Cさんは過激ではないが表裏があって分わかりにくく、首から上と下では別人格の様相がある。それにご本人も悩んでいるらしい巨人の症状で総身に神経が回りかねている。しかし、以外に融通が利くようだ

 さてどのようにこのお二人とお付き合いをすればよいのか、私の手に余る問題だが、寛容と忍耐そして知恵と策略が不可欠だとは言えるだろう。教養も邪魔にはならない、否役に立つと見ている。

コメント (2)
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