元サッカー全日本代表監督岡田武史氏が中国のプロサッカーチーム杭州縁城の監督に就任すると報道されている。これは彼のチャレンジ精神の表れで火中の栗を拾う英断だと思う。しかし多少心配もある。つまり彼の国で何処まで十全の采配が振るえるだろうかという懸念だ。シンクロコーチの井村雅代氏の前例もあるから、かなりやれるとの見方もできるが、裾野が広く熱狂ファンの多いサッカーで同じように出来るだろうか。唯、日本サッカー協会は、敵に塩を送るとはけしからんなどとは言わないと思うので、そうした身内の圧力は感じないで済む。
なぜこんなことを言うかと言えば、彼の国はインモラルというよりもアモラルの雰囲気を漂わせているからだ。限られた情報なのでどこまで正確かは分からないが、彼の国は何でもありに見える。青少年期に親しみを覚えた漢詩、西遊記や水滸伝とは違った横顔を見せている。歴史を遡るとは、現在の理解を深めるために過去を知ることを意味するはずだが、どうも中国の場合は現中国が木に竹を継いだ国に思えるのは過去の歴史理解に不十分なところがあったからではないかと見直しを迫られる気がする。漢詩、西遊記、水滸伝などはかなり日本風に勘案されていた疑念が湧いてくる。どうも元々何でもあり、唯我独尊でご都合主義のアモラルの素地があったのではないかと、少数の専門家はともかく多くの日本人は学び直す必要があるかもしれない。この分析がいくらかでも中っていれば分かっていた専門家は日本政府のために忠告していただきたい。
歴史見直しはともかく、岡ちゃんは真価が問われる。本物は何処でも通じることを示して呉れると期待している。