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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

中待ちという工夫

2011年12月15日 | 診療

      

 当院は四十坪ほどで、広くはないがそれでも診察室の前に中待ちがある。果たして外国の医院に中待ちがあるかどうか。欧米にはないと思うが、アジアではどうだろうか。日本特有の工夫のような気もする。

 なぜ中待ちがあるか、それは恐らく呼んだら直ぐ患者さんが入って来れるようにとの工夫だと思う。待合室から中待ちまでたかだか5,6mの廊下などゆっくり歩いても数秒で、さほどの時間短縮も期待できない気がするのだが、中待ちの患者さんの多くは次は私あるいは俺と半ば腰を浮かして待っており、呼ぶと直ぐ入って来られることが多い。待合室の混雑からゆっくり来られるよりは確かに十数秒の短縮ができよう。  

 まあ、それでも狭い日本そんなに急いで何処へ行くという気もする。なんだか知らないけれど、さして重要人物でもない人も急いでいるのが日本である。

 このほかに中待ちには、一体いつ呼ばれるかとイライラしている御仁を一旦、落ち着かせる効果がある。中待ちに呼ばれればとあと何人でどれくらい待てばよいかはっきりするので、イライラも減るというものだ。

 通いなれた患者さんの中にはちゃっかり婦人も居て、呼ばれてないのに中待ちで待っていたりする。**さんと呼ぶと、この方が先ほどからお待ちのようですが、と呼ばれた患者さんが聞くことがある。当院はこういう時のために番号札をお渡ししてある。貴女は18番そちらの方は22番ですから大丈夫ですよと入いって貰う。

コメント (2)
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