駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

冬の時代ではない?

2011年12月13日 | スポーツ

 

 柔道グランドスラム東京で男子重量級はベスト8止まりだった。男子重量級は冬の時代と報じられているが、そうだろうか?。日本発の格闘技だから日本が一番でありたいのは分かるが、同じ格闘技のボクシングやレスリングを見れば分かるように男女とも重量級では苦戦をしている。ここはやはり、人種的な体格体力分布を冷静に受け入れるのがよいと思う。重いクラスの重量挙げで日本が勝てないのも同じ理由だろう。

 男子重量級は柔道の華だから負けるのはけしからんという思考は無用な圧力を選手や監督に掛けることになる。そして競技規則が日本人に不利になったとか、重量級は精神が弛んでいるといった無体な批評が出てくる。こうした報道や発言をする報道陣やスポーツ評論家は愛の鞭だと思っているのかもしれないが、却って監督選手の足を引っ張っていると思う。

 枝葉末節に捕らわれず本筋を見つめて、切磋琢磨で伸び伸びやらせることで人は育つのではなかったか。例えば、碁に木谷門下というとんでもない数の強豪を輩出した一門があるが、その育成法から学ぶことがあるような気がする。柔道と碁では違うと言う人もおられるかもしれないが、頭と身体で人を伸ばす育成法にさほど違いはないのではと思う。

                 待合室季節の飾り:事務長コレクション

 

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