医療はテクノロジーの進歩と共に格段の進歩を見せているが、医療を支える精神は引き継がれ漸進するものだと思う。医療過疎地域で診療に勤しむ自治医大出身の医師達、「時空を越えて」に書かれている都心のクリニックを主宰された医師、彼ら彼女らの心にあるものは連綿と引き継がれてきたものだと推測する。決して木に竹を接いだり思いつきで突如出てきたものではないだろう。目を見張る科学技術の進歩にたじろがず、人間として立ち為すことが今もこれからも大切だと思う。
人を取除けてなおあとに価値のあるものは、作品を取除けてなおあとに価値のある人間によって作られるような気がする・・・ 辻まこと