駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

女性客が圧倒的なイタリアン

2017年06月28日 | 世の中

         

 イタリアンの店数がフレンチの店数を凌駕して二十五年くらいになるだろう。今でも三つ星の洋食店ではフレンチが健闘しているようだが、もう少しで一つ星クラスの洋食店はイタリアンの方が多い。スパゲッティの人気もさることながらお値段と手軽さで女性に人気なのが大きいようだ。

 日曜日に家内と小洒落たイタリアンでランチを食べたのだが、満席二十数人の客の中に男は私を含めてたった三人だった。あとは全て女性でその殆どは四十才以下と見た、尤も若く見える五十代も居るから、中年女性も居たかもしれない。

 オープンな店で女性達があけすけに話すから、嫌でも隣席の会話が耳に入ってくる。右から「**いつもマスクしてるじゃない。マスク取ると可愛い顔して、迫力ないのよね」。左から「出来婚するっきゃないわね」。と盛り上がっている。ついじろっと右を見て左を見る。マスクをお勧めしたい十人並みまで行かない三十過ぎと、派手な目鼻立ちの三十手前とお見受けした。二十五年前は席がもう少し離れていたし、今ほど若い女性同士の客は居なかった。その頃、果たしてどんな会話が交わされていたか知らないが、やはりこうした話題だったのだろうか。

 私にはそれほど面白い話題には思えなかった、正直に言えば詰まらない、高齢者の感覚かもしれない?。どうも、世の中ではどのように見えるかどのように響くかが鍵で、そこに気を配る戦略が世の中を左右する訳だとアラビアータを食べながら爺むさく考えた。

コメント
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