国際報道2015をよく見る。世界で起きていることを偏り少なく伝える広い視野を持った貴重な番組だ。キャスターは外国特派員の経験を持ち外国語をきちんと理解し話すことが出来る。そして外国人に通訳を介さないでインタビューできる。これは非常に大切なことで、日本の中に居て、受験英語力だけでは到達できない地点から報道されている。有馬さんの黒木さんを哀悼するメッセージを聞いても、優れた人材によって力強く報道されているのが分かる。
ブログを散策すると分かるが実に多くの日本人が世界各国に住み生活しておられる。その割には国外体験や国外の視点が日本の社会の中に生きていないと感じる。声高には言われないが日本には排他的な傾向と人種というか国差別が抜けがたくあると思う。受け身で影響されやすい日本人が固有性を守ろうとする知恵も働いているのかも知れない。
難しく複雑な問題だし、冷静な議論が難しい分野だが、国際性を持つことは、日本が生き延びてゆくのに大きな力になるのではと思う。医学部でも最近は留学に二の足を踏む若い医師が増えている。国内で十分仕事が出来る、言葉で苦労するし良い論文が書けると決まったわけではないというのがその理由らしいのだが、元気がないなあと言いたい。