折角出かけたのだが、往診している患者さんが亡くなりそうで途中で帰ってくる羽目になった。戻って来れない距離の方がよかったのだが、万一のことがある気がしたので3時間程度の距離にしておいたのだ。尤も実際には渋滞もあり4時間罹ってしまった。因果な仕事と思うこともある。
家族の人は重い病人を見慣れていないこともあり、まだ七十代と比較的お若いせいもあり、間に合ったかなと駆けつけたら呼吸の乱れは回復していた。慣れてはいても何時電話が掛かってくるか分からないとノンビリしにくく、連休でなければよいのにと思う。残念というか残酷というか病気に休日はない。
渋滞学というのがあるようだが、どうも渋滞の解消には役立っていない。日本の様に山道が多いところでは迂回路がなく、情報で渋滞が分かっていても避けることが出来ない。それでも以前に比べたら、連休の移動を避ける人が増えたせいか何十キロという渋滞は少なくなった。連休に車で移動する人や移動自体を避ける人が多くなったせいだろう。私はそれでも出かけることが多い、知らない街を歩くことは心身の休養になるからだ。